入社式前日の3月31日に新卒者19人の採用内定を取り消した静岡市清水区の造船会社「カナサシ重工」は10日、静岡地裁に会社更生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は201億2千万円。 同社は9日、「13日から操業再開のめどが立った」として、内定を取り消した19人に対して改めて入社を求める方針を示していた。しかし、同社の保全管理人となった弁護士は10日の会見で、操業再開の方針は変わらないものの、「内定者については全くの白紙」と説明した。同社は、主力銀行から融資を断られたことを理由に今月1日から操業を停止していた。