体の中にあるのと同じように神経からの指令で伸びたり縮んだりする筋肉の組織を作り出すことに東京大学の研究グループが動物を使った実験で世界で初めて成功しました。 東京大学生産技術研究所の竹内昌治准教授らのグループは、マウスの骨格筋の細胞をゲル状の物質の中に入れて培養し、立体的な筋肉の組織にしたあと、神経の元になる細胞を周囲に貼り付けてさらに培養を続けました。 その結果、神経からの指令を受け体の中にあるのと同じように伸びたり縮んだりする筋肉の組織ができたということです。 神経の基になる細胞が神経細胞に変化して軸索と呼ばれる細長い「腕」を筋肉の組織の中に伸ばし、指令を伝えるようになったとみられるということで、人工的に作った筋肉でこうした現象が見られたのは世界で初めてだということです。 竹内准教授は「この筋肉は、体内の筋肉と極めてよく似た動き方をする。筋肉と神経の結合部分に問題があるために起きる、重