ここ連日ランサムウェア「WannaCry」が世間を騒がせています。 弊社では3月時点で「WannaCry 1.0」の検体を入手しており、ランサムウェアとしての「WannaCry」は以前からDropbox等で一般のランサムウェアと同様に拡散されていたことを把握しています。 本記事では、今回の一連の攻撃で利用された「WannaCry 2.0」を構成する複数のファイルおよびその関係性、そして「WannaCry 1.0」との比較分析により見えた「WannaCry 2.0」の特徴について解説します。 ■WannaCryに感染するまでの複数検体の関連について まず初めに、今回の感染で利用される一連のファイルの関連図を以下に示します。 世間で公開されている今回の攻撃の分析において、個別のファイルの視点で捉えているケースはあまり多くないと思われますが、実際にはこれだけ多くのファイルが関連しあって今回の攻撃
![「WannaCry 2.0」の内部構造を紐解く | 技術者ブログ | 三井物産セキュアディレクション株式会社](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c9f11fd25d11e71b742386846fef0cf4835e9a98/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.mbsd.jp%2Fassets%2Fimages%2Fthumbnails%2Fthumb_research_20170518_01.png)