東京・世田谷区で、多摩川が氾濫した12日の夜、数キロ離れた対岸では、増水した様子をスマホ片手に見に来る人たちが相次いでいました。国土交通省は「命に関わることで絶対にやめてほしい」と話しています。 この時、4キロほど上流で、対岸の東京・世田谷区では氾濫が発生し、泥水が街に広がっていました。 対岸のこの地域にも避難指示が出ていましたが、堤防には、スマホ片手に川の様子を見に来ているとみられる6人が並び、その後も同じような人が入れ代わり立ち代わりやってきました。 多摩川を管理する国土交通省京浜河川事務所の中村修也統括地域防災調整官は、こうした状況について、「水位が上昇して堤防の際まで水が来ている状態であり、足を踏み外して川に落ちる可能性もある。雨がやんでも上流では雨が続くなどして水位が上がることもある。命に関わることなので絶対にやめてほしい」と話しています。