日本経済は、少子高齢化による労働力不足の時代を迎えます。「今は、たまたま景気が良いので労働力が不足しているだけだ」という面もありますが、10年後には、景気が悪くても労働力不足だという時代になっているかも知れません。そこで、「日本経済は成長できない」といって日本経済の将来性を憂いる人が大勢います。 一方で、働く人が減り、少ない現役が多くの高齢者を支えるようになるので、財政赤字が拡大を続けて財政が破綻する、年金が破綻する、と考える人も多いでしょう。 しかし筆者は、そうは思いません。むしろ、今後の日本経済は黄金時代を迎えると考えています。その理由をご説明しましょう。 バブル崩壊後の日本経済の諸問題が一気に消滅する バブル崩壊後の日本経済の最大の問題は失業でした。しかし、高齢化によって失業問題は自動的に解消します。引退する高齢者が「永久失業者」となって現役世代の失業者の肩代わりをしてくれるからです