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2019年8月14日のブックマーク (6件)

  • MMT(現代貨幣理論)の批判的検討(5)─政府予算制約の無用論と有用論

    ●これまでの記事はこちら <MMTとヘリコプター・マネー論は、しばしば混同されるものの、基的に似て非なる政策戦略である......> MMTによれば、現代の主流派マクロ経済学の大きな誤りの一つは、「政府の赤字財政支出は、希少な民間貯蓄を奪い、利子率を引き上げ、民間投資をクラウド・アウトする」と論じている点にある。MMTはそれに対して、政府の赤字財政支出は、それ自身が民間にとっての資産(貯蓄)となるので、民間投資のクラウド・アウトは原理的に生じないと主張する。これは、赤字財政は原則的に許容されるべきというMMTの結論を支える一つの大きな論拠となっている。 連載(4)で検討したように、正統派からみたこの議論の問題点は、MMTが政府の赤字財政支出を基的に金融的な側面でのみ捉えており、財市場に与える影響を考慮していないところにある。というのは、民間投資のクラウド・アウト、金利上昇、インフレの

    MMT(現代貨幣理論)の批判的検討(5)─政府予算制約の無用論と有用論
    cybo
    cybo 2019/08/14
    「その意味で、MMTとヘリコプター・マネー論は、しばしば混同されるものの、基本的に似て非なる政策戦略なのである」
  • 小熊英二『日本社会のしくみ』(講談社現代新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    8月5 小熊英二『日社会のしくみ』(講談社現代新書) 8点 カテゴリ:社会8点 このの刊行が予告されたときは「小熊英二が「日社会のしくみ」などという間口の広すぎるを書いたら一体何ページになるんだ?」などと思いましたが(実際のは601pでした)、実際に手にとって見てみたら、「日的雇用の形成と展開」とも題すべき、かなり焦点を絞ったでした。 ただ、それでも読む前は「濱口桂一郎の一連の仕事をまとめた感じか?」と思いましたし、序章を読んだときには「筒井淳也『仕事と家族』(中公新書)と同じく「濱口桂一郎+エスピン−アンデルセンか?」とも思ったのですが、読み進めていくうちに、まさに総合的な形で「日的雇用の形成と展開」を描き出そうとする野心作であることがわかりました。 もちろん、濱口桂一郎『日の雇用と中高年』(ちくま新書)、『若者と労働』(中公新書ラクレ)などの一連の仕事や、菅山真次『「

    cybo
    cybo 2019/08/14
  • 浅き低きの幸福論 - 道徳的動物日記

    しあわせ仮説 作者: ジョナサン・ハイト,藤澤隆史,藤澤玲子 出版社/メーカー: 新曜社 発売日: 2011/07/06 メディア: 単行 購入: 12人 クリック: 226回 この商品を含むブログ (15件) を見る 雑感。 ジョナサン・ハイトの『しあわせ仮説』を読んでからポジティブ心理学や幸福論に興味を持つようになり、そのテのを定期的に読むようになった。最近に読んだポジティブ心理学のは『幸せがずっと続く12の行動習慣』や『ポジティブ心理学が1冊でわかる』、幸福論のとしては『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』や『徳は知なり』など。 また、最初は幸福論を読むつもりで手に取ったものでなくても、読んでみると幸福についての洗練された心理学的・哲学的知見が開陳されている、というパターンもある。たとえば、『野蛮な進化心理学―殺人とセックスが解き明かす人間行動の謎』では、扇情的で俗っぽい副題と

    浅き低きの幸福論 - 道徳的動物日記
    cybo
    cybo 2019/08/14
    「すっぱい葡萄」的な. そもそも「幸福について書かれた本を読んでみよう」と考えない人が多いのかな.
  • 「ポピュリズム」を経済から考える - こら!たまには研究しろ!!

    他用で感度を下げていると,すぐに米国と中国以外の海外情報が見えにくくなってしまいます.しかし,先月の参院選でもおおいに話題となった「ポピュリズム」「反緊縮」といった話題を考えるにためには米国よりも欧州に関する知識が必要.そんなとき,議論への入り口を形成してくれるがこちらです.というわけで,少し遅ればせながらの書評と紹介. タイトルは「労働者の味方をやめた世界の左派政党」ですが,「労働者の味方をやめた世界の政治」といってもよいかも. 労働者の味方をやめた世界の左派政党 (PHP新書) 作者: 吉松崇 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2019/07/13 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 書のストーリーは明確です. ・「知的エリート」が左派政党の主要な支持層になることで, ・(財政的な)緊縮主義と寛容な移民受入が選択され, ・それが労働者・低所得者の利害と対立するこ

    cybo
    cybo 2019/08/14
  • 公的債務についてより緩和的な姿勢を取ることへの批判が誤っている理由 - himaginary’s diary

    ブランシャールとシタデルのÁngel Ubideが、ピーターソン国際経済研究所ブログの表題の7/15付けエントリ(原題は「Why Critics of a More Relaxed Attitude on Public Debt Are Wrong」)で、彼らが主張する財政赤字有用論に対する批判に反論している(H/T Economist's View) 。以下はその概要。 自分たちの主張は、低金利によって公的債務の財政的・経済的費用は下がったので、必要な需要の維持や、地球温暖化対策、改革の移行コストの補填、といった経済成長に親和性の高い施策に基礎的財政赤字を用いるべし、というもの。低金利とゼロ金利下限により金融政策に制約が掛かっているので、需要と経済活動の維持のために財政政策に依存することが必要になっている。上手く設計された財政政策は中立金利の上昇に寄与し、金融政策をより効果的なものとする

    公的債務についてより緩和的な姿勢を取ることへの批判が誤っている理由 - himaginary’s diary
    cybo
    cybo 2019/08/14
    禿同であります.
  • 仏出身IS戦闘員に死刑 シリアで捕まる→イラクで即決裁判 11人に判決、仏政府は容認:朝日新聞デジタル

    過激派組織「イスラム国」(IS)のフランス人戦闘員がイラクで相次ぎ死刑判決を受け、外国人戦闘員の裁判のあり方が問題になっている。戦闘員らは隣国シリアの北東部で捕らえられた後にイラクに送られたが、欧州の出身国は身柄引き取りに後ろ向きだ。 「捜査資料に具体的な証拠や目撃証言は見当たらなかった」。イ…

    仏出身IS戦闘員に死刑 シリアで捕まる→イラクで即決裁判 11人に判決、仏政府は容認:朝日新聞デジタル
    cybo
    cybo 2019/08/14
    「今年2月末の仏紙フィガロによる世論調査では、89%のフランス人がIS戦闘員の帰国は不安だとし、82%はイラクで裁判が行われることに賛成と答えた。仏政府の方針は、世論の不安を反映したものだ」