自分自身を乗り越えてほしい。30日公開の人形アニメーション「ちえりとチェリー」には、子供たちへのそんなメッセージが込められているという。日本的な情景をベースに、手間も暇もかかる長編に臨んだ中村誠監督(46)は「低予算でもこれくらいのことはできるぞ、というものを示したかった」と力を込める。 主人公は小学6年生の少女、ちえり。幼い頃に亡くした父の法事のため、ぬいぐるみのチェリーを抱えて祖母の家にやってきた。縁の下で、出産間近の母犬を見つけたちえりは蔵に移して子犬の誕生を見守るが、小さな命を恐ろしいどんどらべっこが狙っていた。 ちえりを助けるチェリーも闘う相手も、ちえりの想像上の存在で、彼女は自分の空想力だけで困難を打開しなくてはならない。「人の思いにはポジティブなものもネガティブなものもあり、ネガティブなものにとらわれると、極端な話、自殺にまで追い込まれてしまう。それを自分の力で否定する、とい
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