拡大 朝鮮戦争時、佐世保の街は外国人兵士でにぎわった。その後も基地と経済は切り離せない(国書刊行会「ふるさとの想い出 写真集 明治大正昭和 佐世保」より) 「佐世保は海軍鎮守府ができて生まれ、基地との共存共栄で大きくなった街。基地経済がもたらす恩恵をさらに享受したい」 佐世保経済で基地の比重は大きい。市によると、海上自衛隊佐世保地方総監部と陸上自衛隊相浦駐屯地の18年度歳出額は計957億円。これに米海軍佐世保基地の支出額を加えると、市の一般会計とほぼ同規模と推計される。 「基地があることによって、国や米国から巨額のキャッシュフロー(現金の流れ)がある。使わない手はない」(金子会頭)。商議所は基地予算の受け皿拡大に力を入れる。 艦船の修理や物資調達の地元受注率を年間40%以上(金額ベース)とする目標を立て、19年2月に防衛省に要望した。海自の場合、15年度から19年度までの年間発注額は194