GCT研究所の「iRYSHA(イェライシャ)」は柔軟性を売り物にした開発のフレームワーク。岡部摩利夫社長が起業してまで製品化にこぎ着けたもので、ユーザーの要望に応じたシステムを安価に構築することを目指している。 「既存のERP(統合基幹業務システム)パッケージ製品に限界を感じたことが、iRYSHA開発の原点だった」。こう語るのはGCT研究所の岡部摩利夫社長である。 iRYSHAは、業務アプリケーションの開発/動作環境を構築するためのソフト。ソリューションプロバイダはiRYSHAを使うことで、ほぼコーディングすることなくWebベースの業務アプリケーションを開発できるという(図)。 既存の業務アプリケーション開発では、受注入力や出荷指示など画面ごとに専用の処理プログラムを開発することが多い。iRYSHAを使った業務アプリケーション開発では、業務フローと画面の入出力項目、データベースなどを定義す