環境へ配慮しない日本の農業 SDGsの達成に向け産官学を挙げて様々な取り組みが行われているが、その中で大きく立ち後れているのが農業分野だ。実は日本の農業は、環境への配慮が先進国の中で突出して低い。日本の有機農業の農地は全耕地面積のわずか0.2%。進んでいる欧州はもとより、遅れているアメリカ(0.6%)や中国(0.4%)よりさらに下位となっている。 (出典: 有機農業をめぐる我が国の現状について ) 農薬や化学肥料を多用すれば、コストを軽減し安定した収穫を可能にする一方で、環境への負荷は重くなり、水質や土壌の劣化を招くことになる。 出典:農林水産省 有機農業をめぐる我が国の現状について この記事の画像(9枚) こうした中、持続可能な農業の普及を目指して、環境への問題意識を持つ農業者とともにユニークな取り組みをしている京都のベンチャー企業がある。「坂ノ途中」と名付けられたこの農業ベンチャーは