いま書き進めている書籍の校正紙(出版前のチェック用プリントアウト)が届いた。それでは、とエアコンの効いた喫茶店で腰を据えて100ページほどの紙をめくったり戻ったりしながら誤字のチェックしていたのだが、開始10分ほどでもう放り出したくなった。 校正作業に飽きたとかそういうことではない。単に指から水分が抜けてカサカサになり、紙がめくりにくくなったのだ。次のページをめくろうとして、指がカサッと紙を上滑りするのだが、これがなかなかに集中力を削いでくる。外に出るとじめっと湿度が高いのに、最近の高性能エアコンと加齢による皮膚乾燥のダブルコンボで、指先の水分はあっという間に枯れ尽きてしまう。 最近は6月から8月を決算期にしている企業も増え、意外とこの時期は大量の書類仕事に追われがち。筆者と同じように、エアコンの効いたオフィスでカサカサの指先と書類束をかかえて途方に暮れる同輩も多いことだろう。でも、大丈夫