東京・青山通り沿いのカナダ大使館ビル内で会員制プライベートクラブ「シティクラブ・オブ・東京」を展開する東京シティークラブ(東京都港区)が、東京地裁から破産手続き開始決定を受けていたことが25日、分かった。帝国データバンクによると、負債額は37億円。 豪華な内装の英国式社交場を売りに、芸能人やスポーツ選手を含むVIP約1500人を会員に抱えていたが、今年に入り突如、休業の張り紙を掲示していたという。高額な会員権は紙くずになり、年会費も返却されなくなる可能性があるという。 帝国データによると、同社の設立は1989年で、クラブにはラウンジのほか、和洋の食事ができるダイニングバーなどが備えられている。有名人のほか、大企業幹部や中小企業の社長が、プライべートや接待で利用。2003年12月期には、売り上げ約17億円をあげていた。だが、関連会社が年会費を徴収した翌月に倒産するなど、経営が危ぶまれていた。