こんにちは、第3バイオリンです。 「WACATE 2012 冬」参加レポートも今回が最終回です。今回は、2日目のクロージングセッションの様子と、今回得た気づきについてお届けしたいと思います。 ■クロージングセッション「CFD++ 〜デバッグ工学の夢〜」 デバッグ工学研究所の松尾谷 徹さんのセッションです。 松尾谷さんは、まずソフトウェア工学の発展の歴史について説明を始めました。ソフトウェア工学の始まりは、1968年、NATO(北大西洋条約機構)主催の国際会議です。当時は冷戦のまっただ中、アメリカはいち早くソフトウェアを軍事に取り入れていました。しかし、当時はまだコンピュータ黎明期ということもあり、ソフトウェア開発はトラブルの連続でした。トラブルの尻拭いをするためには莫大なお金がかかります。しかもそのお金の出どころはNATO加盟国の税金です。さすがに税金を湯水のごとく使うわけにはいかないので