スーパーコンピュータ(スパコン)向けにプロセッサを提供するPEZY Computing。同社の齊藤元章社長は、2018年ごろに開発を見込む次世代スパコンと1000倍高速な人工知能(AI)エンジンを組み合わせることによって、人間の限界を超える知性の実現を狙う。 AIが人間に代わって様々な仮説を立て、新しい理論を発見していく「AI駆動型科学」により、科学の発展が加速すると期待する。 今回と次回で齊藤氏に、今後のAI関連技術の開発やAIで科学を発展させる仕組みを聞く。 AI関連技術の開発方針を教えてほしい。 PEZY Computingは、スパコンあるいは高性能コンピューティング(HPC)用のプロセッサを開発している。現在の一般的なスパコンやHPCのアプリケーションでは、演算の精度は倍精度(64ビット)で十分とされている。だが今後、より高い精度が求められるはずだ。PEZYとしては4倍から8倍、1