企業は基本的に「短期志向」である。1年単位で目標を設定し、その目標を達成すべく活動する。 3年から5年先の中期計画をたてる場合もあるが、ほとんどの場合それは達成されない。現実的には3年先のことを今日行う会社は殆ど無い。 「3年先のことは、2年半後から始めれば良い」と、ある会社の役員は言ったが、現場はそのように動いている。 短期志向が悪いわけではない。株主は気が短いので、3年後のあてにならない約束より、今日の確実な株価の上昇や配当を狙う。 また、経営陣も同様で年単位で評価される彼等は、今年の業績が悪ければ3年後は無いことを知っている。 「長期的な繁栄は、短期の繁栄の積み重ねで出来ている」とある外資系企業の経営者は述べたが、これは経営者の基本的な考え方を反映していると言って良いだろう。 これは、私が長いことコンサルタントをやってきた経験とも一致する。とにかく、企業は「気が短い」のである。 だが
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