ミナト横浜のシンボルとして親しまれている「氷川丸」と「日本丸」の保存をめぐる動きに注目が集まっている。戦前から活躍した両船は老朽化が進み、廃船の危機が迫っているとの指摘も。造船工学に詳しい国土交通省運輸安全委員会委員の庄司邦昭さんは「日本海運の歴史をいまに伝える貴重な海事文化遺産だ」と訴え、国の重要文化財指定など保存に向けた機運の高まりに期待を寄せる。 ◇ 日本郵船氷川丸と帆船日本丸はともに建造から85年を迎える。庄司さんは「日本の重要文化財にふさわしいだけでなく、世界でも重要な海事遺産」とその価値を指摘する。戦時中に病院船として徴用された氷川丸は機雷に3度触れながら、沈没を免れた逸話も残る。 庄司さんが特に評価するのが、鋼鉄製の船体の外板をつなぎ合わせている「リベット構造」。この技術を用い、現在も浮かんでいる船は国内にほとんどなく「保存によって戦前の造船技術を後世まで伝えることがで
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