東洋一の歓楽街とも言われる歌舞伎町。その中心地とも言えるTOHOビルや歌舞伎町タワーを超えた、ホストクラブをはじめ夜の店が乱立する一角のラブホテルで、スタッフとして働いていた杉山春樹さん(仮名・30代)。 そこは歌舞伎町ではかなりの格安店で、1番リーズナブルだと「休憩4000円前後・祝前日でも宿泊1万円以内」で借りられる部屋もあった。ただそのぶん「変わった客も多かった」と杉山さんは振り返る。 前回の記事に引き続き、欲望渦めく街だからこそ見えてきた、様々な痴情のもつれや、理解し難い迷惑客に遭遇してきた体験を明かす。 杉山さんが勤務しているラブホテルは、格安なうえ、ポイントカードがあった。「年間10回以上利用すると次回から10%オフ・20回以上だと12%オフ」といったように、宿泊した回数によって特典が変わるシステムだった。 その最高ランクが「年間60回以上で20%オフ」というものだったが、杉山