「一億総中流社会」と言われる日本。 容姿、学歴、収入。全てにおいて「中流」の少し上に位置する人間は口を揃えてこう言う。 「上を見ればキリがないが、知らなければいい世界もある。」 この連載では”中の上”に位置する男女に起きた、さまざまな悲劇に迫る。 これまで登場したのは、メガバンクのエリート街道のはずが宇都宮に左遷された健介、総合商社に行きたかったが、MARCH卒なので専門商社しか受からなかった英二、旦那の年収1,000万専業主婦にマウンティングされた年収600万の由希。今回登場するのは…? “中の上”に位置することが、一番幸せだと思っていた。 「“中の上”ですか…。その位が一番幸せだと、サラリーマンは皆思っているんじゃないでしょうか。」 穏やかな笑みを浮かべながら話してくれたのは、大手自動車メーカー勤務の裕樹、33歳。主任として活躍する彼は、既に結婚しており、2人の子持ちである。 「平日は
![妻をもう、女として見れない。理想のイクメン像を強要された“中の上”サラリーマンの嘆き](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3fb9d65c7266dfd5f8c144d0d2e67711a1291bbd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fd35omnrtvqomev.cloudfront.net%2Fphoto%2Farticle%2Farticle_header%2Fthumbnail_image_path%2F8725%2F8431fb073cdb429622d1b29a4a6502.jpg)