「亭主元気で留守がいい」という言葉がある。夫がいない方が元気でいられる中高年女性は少なくない。そこから、夫の定年退職を契機に「熟年離婚」に踏み切る女性もいるが、実は「健康面を考えると別れた方が正しい」という驚きの研究がまとまった。 米アリゾナ大学のチームが女性の健康専門誌「ジャーナル・オブ・ウーマンズ・ヘルス」(電子版)の2017年2月8日号に発表した。 専門家が面談して直接体調を検査 同誌の論文要約とアリゾナ大学のプレスリリースによると、研究チームは「全米女性健康イニシアチブ」という大規模な健康調査データを使った。これは米国立衛生研究所が予防医学のために行なっているもので、精度が高いとされている。通常の健康調査は対象者がアンケートに答える方式がほとんどだが、この調査は専門家が面談し、直接体調を検査し健康状態などを聞き取るからだ。 研究では調査に参加した50~79歳の、閉経した女性7万90