鉄道といえば電車のイメージが強いですが、山間部へ行くとディーゼル気動車がエンジンで走っている路線もあります。電気を供給する架線や変電所など「電車のためのインフラ」にはコストがかかるため、閑散区間ではそのインフラを省くため電車でなく気動車を採用しているのです。 いっぽう、人がたくさん住んで需要の多い大都会では、電車のほうが加速性能やエコさに優れているため、基本的に電車が走れるように架線が整備された「電化路線」となっています。 しかし東京23区内において、いまだに「非電化」となっている鉄道路線があります。 その路線は、江戸川区から江東区にまたがる「越中島貨物線」です。正式には総武線の支線「越中島支線」という扱いで、小岩駅から分岐し、しばらく総武線と並行した後、亀戸駅の先で南に進路を変え、東京メトロ東陽町駅南側の「越中島貨物駅」まで向かいます。 ここを走る貨物列車は1日数往復ほどで、まさに「閑散