第一線の外科医たちが見つめるのは、100円ショップで買える植木鉢。植木鉢に手を突っ込んで動かします。実はこれ、東大病院で考案された手術のトレーニングです。奇抜に見えますが、なぜ植木鉢なのか。その背景を探ると外科が抱える課題が見えてきました。 中堅の外科医が100均の植木鉢で 去年11月、川崎市内の医療施設に全国から中堅の外科医が集まってトレーニングが行われました。 外科医たちの前にあるのは、高さおよそ20センチ、直径15センチほどの植木鉢。
第一線の外科医たちが見つめるのは、100円ショップで買える植木鉢。植木鉢に手を突っ込んで動かします。実はこれ、東大病院で考案された手術のトレーニングです。奇抜に見えますが、なぜ植木鉢なのか。その背景を探ると外科が抱える課題が見えてきました。 中堅の外科医が100均の植木鉢で 去年11月、川崎市内の医療施設に全国から中堅の外科医が集まってトレーニングが行われました。 外科医たちの前にあるのは、高さおよそ20センチ、直径15センチほどの植木鉢。
日本とアメリカの製薬会社が共同で開発したアルツハイマー病の新薬について、厚生労働省は8月21日の専門家部会で承認するかどうかを判断することが関係者への取材で分かりました。承認されれば、アルツハイマー病の原因物質に直接働きかけ取り除くための、初めての薬が国内で製造・販売できるようになります。 認知症の原因の1つである「アルツハイマー病」の新しい治療薬「レカネマブ」は、日本の製薬大手「エーザイ」が、アメリカの「バイオジェン」と共同で開発を進めてきた薬です。 アルツハイマー病の患者の脳にたまる「アミロイドβ」という異常なたんぱく質を取り除くことで、症状の進行を抑えることが期待されています。 エーザイは、ことし1月に「レカネマブ」について、厚生労働省に承認を求める申請を行っていましたが、厚生労働省は8月21日に専門家部会を開き、承認するかどうかを判断することが関係者への取材で分かりました。 「エー
北海道蘭越町の掘削現場から蒸気が噴出し、高い濃度のヒ素が検出された問題で、蒸気に由来する高濃度のヒ素を含む水、およそ1万リットルが敷地の外に流出していたことが分かりました。 蘭越町湯里にある地熱発電に向けた調査の掘削現場から蒸気が噴出している問題では、現場で採取された水から高濃度のヒ素が検出されています。 掘削をしていた三井石油開発がこの水を別の敷地の井戸へ移す作業を続けていますが、会社は7月28日の深夜に敷地の池から水が一時あふれ、およそ1万リットルが敷地外の道有林に流出したことを30日、明らかにしました。 会社は、流出した量は1日に出る蒸気に由来する水のおよそ200分の1にあたると説明していて、農業用水が取水されている3つの観測地点ではヒ素の濃度は基準を下回っているということです。 会社によりますと、水を移すためのパイプラインのバルブが本来は開いているはずでしたが、閉まっていたというこ
中古車販売会社「ビッグモーター」の保険金の不正請求問題をめぐり、国土交通省は28日、全国34の事業所に一斉に立ち入り検査を行うとともに、整備工場があるすべての事業所について、法律に違反する点がないか会社に調査を指示しました。 国土交通省によりますと、28日午前9時から「ビッグモーター」の全国24の都道府県にある34の事業所で一斉に立ち入り検査が行われ、このうち、さいたま市緑区にある事業所には国土交通省の職員4人が検査に入っていきました。 「ビッグモーター」をめぐっては、保険金を不正に請求していた問題などが発覚し、国土交通省は26日社長ら会社の幹部5人を呼んで聴取を行っています。 その結果、会社の特別委員会の報告書で、修理費用を水増しするため故意に車に傷をつけるなどの問題が指摘された34の事業所について、道路運送車両法に違反していないかさらなる事実確認が必要だとして、立ち入り検査の実施を決め
中古車販売会社「ビッグモーター」をめぐっては、28日までに少なくとも、全国18の都道府県、39の店舗の前で街路樹や植え込みが枯れたり、伐採されたりしていることが確認されています。 ▽北海道では札幌市清田区と厚別区の2つの店舗前の街路樹。 ▽群馬県では太田市の国道沿いの店舗前の街路樹。 ▽埼玉県ではさいたま市と本庄市、八潮市の3つの店舗前の街路樹。 ▽東京都では多摩市などの8つの店舗前の街路樹。 ▽神奈川県では平塚市の店舗前の街路樹。 ▽福井県では越前市の店舗前の街路樹。 ▽長野県では松本市の国道沿いの店舗前の街路樹。 ▽静岡県では、富士市の店舗前の街路樹。 ▽愛知県では名古屋市名東区や西尾市など4つの店舗前の街路樹。 ▽滋賀県では草津市の店舗前の街路樹。 ▽大阪府では大阪・東住吉区と城東区、貝塚市、大阪狭山市の4つの店舗前の街路樹。 ▽兵庫県では神戸市北区などの3つの店舗前の街路樹。 ▽香
小学生の娘に十分な食事を与えずに低血糖症にさせ、入院で支払われる共済金をだまし取ったとして、大阪・大東市に住む34歳の母親が傷害と詐欺の疑いで逮捕されました。 警察によりますと、娘は、5年前から同じような症状で40回余り入院しているということで、詳しいいきさつを調べています。 母親は、容疑を否認しているということです。 逮捕されたのは、大東市のパート従業員、縄田佳純容疑者(34)です。 警察によりますと、ことし1月、当時8歳の小学生の娘を入院させようと、成人用の下剤を飲ませたり、十分な食事を与えないで低血糖症にさせたりしたうえ、入院で支払われる共済金を東京の共済団体から6万円だまし取ったとして、傷害と詐欺の疑いが持たれています。 傷害容疑についてはすでに起訴されています。 警察の調べに対していずれも否認し、「故意に娘を低血糖にさせていないし、お金をだまし取ろうとはしていない」などと供述して
スタジオジブリの宮崎駿監督の10年ぶりの新作映画となる「君たちはどう生きるか」。14日から全国で公開が始まりました。 観客にまっさらな気持ちで見てもらいたいと、公開まで映画の内容に関する情報を明らかにしない異例の対応が取られました。 いったいどのような映画になっているのでしょうか。プロデューサーを務めた鈴木敏夫さんにインタビューをした記者が率直な感想を伝えます。 (ネタバレなしです) ベールに包まれた新作公開 長編アニメーション映画「君たちはどう生きるか」は、宮崎駿監督が引退宣言を撤回して10年ぶりに監督を務め、原作と脚本も担当しておよそ7年の制作期間をかけてつくりあげました。 今回、スタジオジブリは観客にまっさらな気持ちで見てもらいたいと、事前にタイトルと、鳥のキャラクターが描かれたポスター以外、内容に関する情報を明かしていません。 公開初日の14日、東京・豊島区にある映画館には平日にも
14日午前、秋田県能代市で行われた小型ロケット「イプシロン」の改良型「イプシロンS」の燃焼試験の途中で爆発が起き、炎が上がりました。 JAXA=宇宙航空研究開発機構は原因究明を急ぐ考えですが、来年度に予定している初号機の打ち上げのスケジュールが遅れる可能性もあるとしています。 「イプシロンS」は日本の主力ロケットのひとつで、これまで運用されてきた固体燃料式の小型ロケット「イプシロン」の改良型としてJAXAなどが開発を進めています。 秋田県能代市のJAXA能代ロケット実験場で、14日午前9時から「イプシロンS」のエンジン部分にあたる二段目のロケットの燃焼試験が行われました。 試験の開始直後は、炎と共に煙が勢いよく噴射しましたが、およそ1分後にボンという爆発音が聞こえて施設の一部が吹き飛びました。 その後、炎と黒い煙が上がりました。 消防が消火にあたり、およそ2時間後に火は消し止められ、警察に
経済産業省に勤めるトランスジェンダーの職員が、職場の女性用トイレの使用を制限されているのは不当だとして国を訴えた裁判で、最高裁判所は、トイレの使用制限を認めた国の対応は違法だとする判決を言い渡しました。 性的マイノリティーの人たちの職場環境に関する訴訟で最高裁が判断を示したのは初めてです。 ※記事の後半に判決のポイントや今後の影響についてのQAを掲載しています。 裁判のきっかけと争点は 性同一性障害と診断され、女性として社会生活を送っている経済産業省の50代の職員は、執務室があるフロアから2階以上離れた女性用トイレしか使用が認められず、人事院に処遇の改善を求めましたが退けられたため、国の対応は不当だと訴えていました。 最高裁の審理では、トイレの使用制限は問題ないと判断した人事院の判定が違法かどうかが争われました。 11日の判決で最高裁判所第3小法廷の今崎幸彦裁判長は「職員は、自認する性別と
災害時に地域で助け合う「共助」と呼ばれる活動中に、土砂災害や洪水に巻き込まれて死亡するケースがこの20年余りで少なくとも11人に上っているとみられることが、専門家の調査で分かりました。分析した専門家は「共助の活動自体は重要で、助けに行く気持ちはよく理解できる。ただ、自分の命を危険にさらしてまで助けに行くことについては慎重に考えるべきだ」と指摘しています。 2018年の西日本豪雨で大規模な浸水被害となった岡山県倉敷市真備町では、当時71歳の自治会長の男性が車に取り残された地域の人を助けに向かったあとに亡くなり、洪水に巻き込まれたとみられています。
アメリカのIT大手、旧フェイスブックのメタは、ツイッターのように文章を投稿して共有する新たなSNSを今月6日から提供する予定だと明らかにしました。 起業家のイーロン・マスク氏による買収後、混乱が続くツイッターの代わりとなるSNSとして普及するのか注目されます。 旧フェイスブックのメタが6日から提供を開始する予定であると明らかにしたのは、文章を投稿して共有する新たなSNS「スレッズ」です。 メタが運営している写真や動画の投稿アプリ「インスタグラム」と同じログイン情報を利用できるなど既存のSNSと連動したサービスとみられ、ツイッターのように文章を投稿し、共有するということです。 英語のほか、日本語や中国語を含む30以上の言語に対応するとしています。 SNSをめぐっては起業家のイーロン・マスク氏による買収後ツイッターの運営で混乱が続いていて、最近では今月1日、インターネット上のデータ収集などにお
アメリカの宇宙開発企業「ヴァージン・ギャラクティック」は、この企業としては初めてとなる商用の宇宙旅行を行いました。 アメリカの「ヴァージン・ギャラクティック」は自社で開発した宇宙船を使った宇宙旅行事業を進めていて、29日、この企業としては初となる商用の宇宙旅行を実施しました。 宇宙船に搭乗したのはイタリア空軍などに所属する乗客3人とパイロットなどあわせて6人です。 宇宙船は飛行機に連結された状態で西部ニューメキシコ州にある専用の空港から離陸しました。 上空およそ1万4000メートルで飛行機から切り離されたあと、宇宙船はみずからのエンジンを点火させて上昇し、高度およそ85キロメートルのアメリカ空軍が定義する「宇宙空間」に到達しました。 船内では乗客の3人が数分間、体を浮かせて無重力状態を体験しながら持ってきた機器を操作するなどしていました。 そして離陸から、およそ1時間10分後に宇宙船は無事
高速道路の料金所のETC出口で前を走る車にぴったりと近づき料金の支払いを不正に逃れる「カルガモ走行」。被害があとを絶たないなか、神奈川県内の東名高速道路で不正を繰り返したとして愛知県の陸送会社の2人が逮捕され、警察は3年間でおよそ850回の不正を繰り返していたとみて調べを進めています。 高速道路の料金所に設置されたETCの出口で、車間距離をあけず前を走る車にぴったりと近づいて料金の支払いを逃れる、いわゆる「カルガモ走行」による被害があとを絶たないなか、神奈川県警は「不正な通行を繰り返すトラックがいる」という高速道路会社からの通報を受けて捜査を進めていました。 その結果、愛知県内にある陸送会社の2人が去年、中古トラックを自ら運転して輸送している際に神奈川県内の東名高速道路の料金所で「カルガモ走行」をして支払いを逃れたとして、19日までに道路整備特別措置法違反などの疑いで逮捕されました。 この
梅雨の生き物と言えば、カタツムリ。 最近、見かけましたか? 実は今、絶滅のおそれもあるんです。 背景には、とってもせつない事情が。 それを知れば、あなたにもカタツムリへの愛が芽生えるかも。 (大阪放送局なんでなん取材班 井上紗綾 井手遥) 最近見ましたか? 大阪の公園でカタツムリについて尋ねました。 「子供のころはほんまに登下校の時に石垣の所にひっついていたけど、最近あまり見かけない」(30代) 「幼稚園のときに遠足で見たのが最後」(小学生) 「妻と散歩に来るんですけど、最近見ぃひんなったなって、ちょうど話してたところ」(50代) 皆さん同じような答えでした。 たしかに、最近見ていないですよね。
政府は、スマートフォンのOS=基本ソフトが、アップルやグーグルに占められる中で、アプリの制作会社がこうした大手IT企業のシステムを使うことを強制され、不合理な手数料を取られることを禁止する法制度を検討することになりました。 政府は16日朝、「デジタル市場競争会議」を開き、スマートフォンに関する報告をまとめました。 この中では、OS=基本ソフトを提供する大手IT企業のアップルやグーグルによる寡占状態の中で、こうした企業がさまざまなルールを事実上決めることになり、影響力が強化されて新規参入を妨げ、コストの上昇も懸念されると指摘しています。 このため、セキュリティーやプライバシーの確保にも配慮しつつ、新たな規制を導入すべきだとして、OSのルールなどを変更する際には、事前にその内容や理由を開示するよう義務づけるとしています。 また、スマートフォンのアプリの制作会社が、アプリを利用者に販売したり、ア
デジタル技術の活用を妨げているいわゆる「アナログ規制」を見直すための法律が14日の参議院本会議で可決・成立しました。 アナログ規制は、デジタル技術の進展に法律などの整備が追いつかず、業務の効率化を妨げている規制のことです。 例えば、河川やダムの点検では、法律や政令で目視による点検が義務づけられ、ドローンやAI=人工知能による画像解析といった最新技術の導入の妨げとなっていました。 「デジタル手続法」などの改正法は、こうしたアナログ規制、合わせて9669項目を見直すためのもので、14日の参議院本会議で行われた採決では与党などの賛成多数で可決・成立しました。 この中では、災害時のり災証明書の発行にあたり、原則として必要とされている自治体の職員などによる目視での被害確認に代わって、AI=人工知能の活用を認めるほか、警察署に出向いて手続きをする落とし物の届け出を、オンラインで行えるようにすることなど
安倍元総理大臣が銃撃された事件で殺人などの罪で起訴された山上徹也被告の裁判に向けて争点などを絞り込む「公判前整理手続き」が12日、奈良地方裁判所で予定されていましたが、裁判所に危険物の可能性がある段ボール箱が届いたことから、中止になりました。 捜査関係者などによりますと、警察が箱の中身などを調べた結果、被告の刑を軽くするよう求める署名だったということです。 警察などによりますと、12日午前11時15分ごろ、奈良地方裁判所に、縦およそ33センチ、横およそ28センチ、高さおよそ26センチの段ボール箱が粘着テープでこん包された状態で配達され、職員が金属探知機で調べたところ金属の反応があったため、警察に通報したということです。 危険物が入っている可能性があるとして、裁判所では職員や来庁者が庁舎内から避難したほか、警察が爆発物処理班を出して段ボール箱を運び出すなど、騒然となりました。 12日は、午後
韓国軍は、北朝鮮が主張する「宇宙発射体」の一部と推定されるものを朝鮮半島西側の黄海上で見つけ、引き上げていると明らかにし、詳しく分析を進めることにしています。 韓国軍の合同参謀本部は31日午前6時29分ごろ、北朝鮮が主張する「宇宙発射体」1発が、北朝鮮北西部のトンチャンリ付近から南の方向に打ち上げられたと発表しました。 朝鮮半島西側の黄海の上空を飛行し、韓国西部沖のオチョン島の200キロあまり西に落下したということです。 韓国軍はその後、31日午前8時5分ごろ、同じく、オチョン島のおよそ200キロ西側の海上で「宇宙発射体」の一部と推定されるものを見つけ、引き上げていると明らかにし、画像を公開しました。 画像では、白く塗装された円筒状のものが確認でき、内部が空洞になっているのがわかります。 韓国軍は、「正常でない飛行で落下した」としていて、詳しい分析を進めています。 韓国大統領府は31日午前
水田でアイガモを泳がせることで雑草の繁殖を抑えるアイガモ農法と同じ効果をロボットを使って再現しようという取り組みが富山市の農業高校で行われています。 富山市の中央農業高校では去年から授業で無農薬の米作りの一環としてアイガモ農法の効果をロボットで再現する実験に取り組んでいます。 実験ではベンチャー企業により開発された縦1メートル30センチ横90センチほどのロボットが使われ、太陽光発電で自動で動きながらスクリューで水田の泥を巻き上げます。 これによりアイガモを泳がせて水田の泥を巻き上げ水中の日の光をさえぎって雑草の繁殖を抑えるアイガモ農法の効果を再現するということです。 実験で使う水田はドジョウのいけすともつながっていて、無農薬の水田の水をドジョウの養殖にも活用するということです。 去年の実験では除草剤を使わずにコシヒカリおよそ360キロを収穫し、全国の高校生により作られた米の品評会でも高く評
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