物流大手ヤマトホールディングス(HD)などは1日、特定の薬品を専用容器で零下70度以下に保ち、低コストで輸送する実験に成功したと発表した。通常のトラックで一般の荷物とともに運ぶ国内初の取り組みとしている。米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンも零下70度ほどでの管理を求められ、運搬に応用できそうだ。 輸送コストは専用の冷凍車を使った場合に比べ約6割削減できると試算している。実験は昨年11月から今年1月まで実施し、神戸市から川崎市へ輸送した。ヤマトHDなどの技術により、容器内の温度を約3日間、零下70度以下に保つことができた。