【ロンドン=木村正人】ブラウン英首相はグルジア紛争に関連して31日付の英日曜紙オブザーバーに寄稿し、ロシア軍がグルジアの領土保全を認め紛争前の位置に撤退しない限り、欧州は断固たる対応を取るとメドベージェフ露大統領に伝えたことを明らかにした。9月1日の欧州連合(EU)緊急首脳会議で、ロシアへのエネルギー依存度を下げる方策などを検討することも明らかにした。 同首相は寄稿で「誰ひとりとして新冷戦やロシアの孤立を望んでいない」と前置きしながらも、ロシアに国際社会のルールを理解させるために、EUや北大西洋条約機構(NATO)はこれまで進めてきた対露協力関係を見直すべきだとの考えを明らかにした。 30日にメドベージェフ大統領と電話会談した際、EU首脳会議で欧州が断固たる対応を取ることを覚悟するよう伝えたという。 ロシアが石油・天然ガスの供給停止を振りかざしEUの分断を誘う恐れがあるため、首脳会議では(