約130年前に世界で猛威を振るったロシア風邪の原因がコロナウイルスだったのではないかとの説が浮上している。約6年間で100万人の犠牲者を出した大流行はこれまで、インフルエンザとされていた。ところが新型コロナウイルスに注目する科学者らがロシア風邪の症状と似ていると気づき、教訓を得ようと史実の検証に動き出した。東京都江東区の深川江戸資料館には、ロシア風邪が明治時代の日本でも流行した際に庶民の間で広
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これまでの定説では、最初に北アメリカ大陸にやってきた人類は1万3000年前に栄えたクローヴィス文化の時代の人々だとされてきました。そんな中、新たにアメリカで発見された石器の分析から、これまでの常識を覆す新説が浮上しています。 Late Upper Paleolithic occupation at Cooper’s Ferry, Idaho, USA, ~16,000 years ago | Science https://science.sciencemag.org/content/365/6456/891 Stone tools suggest the first Americans came from Japan | Ars Technica https://arstechnica.com/science/2019/08/16000-year-old-site-in-idaho-in
「有機農業」や「エコ」という単語を目にすると、私たちは「何かいいものである」と思いがちだ。しかし、かつてこうした農法がナチスと接近した過去を持つと聞けばどうだろうか。有機農業が称えがちな「自然」や「美しい風景」は、一歩間違えると、ナチスが推奨した「混じり気のない優秀な人間」を「自然のなかで育てる」という人種主義に接続しかねない。有機農業の発想を今後生かしていくためにも、こうした過去と向き合う必要がある。 二つの有機農業 第一次世界大戦の大量殺戮と大量破壊の傷跡から少しずつヨーロッパが復興し始めた1925年、いまなお大きな影響力をもつ二つの有機農業がインドとドイツで産声をあげた。ひとつは、インドール農法である。 インド中部のマディヤ・プラデート州のインドールという都市で、イギリスの植物学者アルバート・ハワードが体系化した農法である。化学肥料をいっさい用いず、堆肥の土壌改良力を活かす。日本を含
by Mouser Williams 「鋼」とは、炭素を0.04~2%程度含んだ鉄の合金のこと。建物や機械などさまざまなものに利用される金属であり、人類の進歩に欠かせないものとなっています。そんな鋼と人類に関する壮大な歴史について、技術誌のPopular Mechanicsが説明しています。 The Entire History of Steel https://www.popularmechanics.com/technology/infrastructure/a20722505/history-of-steel/ 人類が製鉄技術を手にする以前から、鋼の原料となる鉄は人類によって使用されてきました。古くは古代エジプト王朝のファラオだったツタンカーメン王の墓から、鉄製の短剣が発見されています。こういった青銅器時代に加工された鉄はすべて宇宙から飛来した隕石に由来するもので、供給量が非常に少な
中国で発見された新種の絶滅テナガザル「ジュンズィ・インペリアリス(Junzi imperialis)」の頭骨の一部。(PHOTOGRAPH BY SAMUEL TURVEY, ZSL) 中国の古代の高貴な墓で見つかった奇妙な骨が、絶滅した新種の霊長類のものだった。6月22日付け学術誌『サイエンス』に論文が発表された。 この頭骨が見つかったのは、2004年に発掘された「夏太后」の墓。夏太后は、中国を初めて統一した秦の始皇帝の祖母である。中国メディアの報道によると、墓の中には、ヒスイや金、銀、彫刻のある陶器、馬車2台など、豪華な副葬品がおさめられていた。(参考記事:「色鮮やかによみがえる兵馬俑」) 夏太后のペット 墓の中の12個の穴からは、ツキノワグマやヒョウ、ヤマネコ、ツルといった動物の骨が出てきた。注目すべきは、奇妙なテナガザルの骨だ。この小型類人猿の頭骨は非常に変わっていて、研究者たちは
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