高校時代の歴史の授業や受験勉強で、多くの人が山川出版社の世界史と日本史の教科書を使ったことだろう。少子化の今も、合計年間55万部を発行する隠れたベストセラーで、累計の部数は1000万部を超えたという。そんな山川は今年、創業70周年を迎える。節目の年に「これまでの常識を覆す大胆な歴史書を作りたい」(野沢伸平社長)と、4月26日から発刊を始めたのが『歴史の転換期』(全11巻)だ。覇権国家、イスラム、通貨… 歴史を動かす枠組みに着目
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「傘かしげ」や「こぶし腰浮かせ」などの「江戸しぐさ」。「江戸時代の商人たちのマナーだった」などと喧伝されているが、歴史的証拠はなく、偽史である。だがそうした行為には価値があるとして、信じ続ける人もいる。累計47万部のベストセラー『応仁の乱』(中公新書)の著者・呉座勇一氏は、新著『陰謀の日本中世史』(角川新書)で、そんな陰謀論を徹底的に論破している。なぜ偽史はしぶとく生き残るのか。その理由を聞いた――。(前編、全2回)/聞き手・構成=稲泉 連 累計47万部のベストセラーの次は「陰謀論」 ――一昨年10月に出版された『応仁の乱』(中公新書)は累計47万部のベストセラーになりました。今回、次の作品である『陰謀の日本中世史』(角川新書)では、日本中世史における「陰謀論」がテーマです。どうしてこのテーマを選んだのでしょうか。 実はこの『陰謀の日本中世史』は、『応仁の乱』と並行する形で進めていたテーマ
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