(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、小惑星の軌道を変える目的で意図的に衝突させる「DART」計画の実験機打ち上げに成功した。 DART宇宙船を搭載したスペースXのロケット「ファルコン9」は現地時間の23日午後10時21分、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられた。打ち上げの様子はNASAのテレビや公式サイトで生中継された。ロケットのブースターは帰還して地上に垂直着陸した。 小惑星の軌道を変えさせる技術が試されるのは、同宇宙船が目的の場所に到達する2022年9月。地球近傍天体「ディディモス」を周回する衛星「ディモーフォス」をターゲットとして、小惑星軌道変更の実証実験を実施する。NASAが地球防衛の目的で本格的な実証実験を行うのは初めて。 ディディモスとディモーフォスは22年9月、地球から約1100万キロの距離まで接近する。このタイミングをとらえて、宇宙船を時速2万414