氷で覆われた木星の衛星エウロパの表面に、小惑星や彗星(すいせい)が衝突した跡とみられる粘土のような鉱物を確認したと、米航空宇宙局(NASA)のチームが11日発表した。 小惑星や彗星の中心核には、生命のもとになる有機物が含まれている場合がある。NASAの研究者は、エウロパの氷の下には広大な海があり、長い間に生命が育まれた可能性があると期待している。 チームは、探査機ガリレオが1998年に撮影したエウロパの近赤外線画像を分析。表面にある直径30キロのクレーターから約120キロ離れた場所に、フィロケイ酸塩と呼ばれる粘土に似た鉱物が幅40キロにわたって広がっているのを確かめた。直径1キロより大きな小惑星や彗星が浅い角度でエウロパに衝突し、跳ね返った後で一部が落下したとみられる。 エウロパは太陽からの距離は遠いが、木星の引力で氷が動いて一部が解け、液体の海が存在すると考えられている。(共同)
【ベルリン=松井健】ナチスの独裁者ヒトラーの著書「わが闘争」の著作権を持つドイツのバイエルン州政府は11日、2015年末に著作権が切れた後も、民衆扇動罪で刑事告発することにより、同書の出版を阻む方針を明らかにした。ドイツ国内での禁書扱いを続ける意向を明確にした。 「わが闘争」はヒトラーが自らの半生や反ユダヤ思想を語った書物。ナチス時代にはベストセラーになった。第2次大戦後に著作権がバイエルン州に移った。同州はホロコーストの犠牲者への配慮や極右勢力への影響の懸念から、ドイツ国内での出版を認めていない。著作権はヒトラー死後70年の15年に切れる。 同州政府は「『わが闘争』は民族憎悪を扇動する恥ずべき書物であり、出版はホロコーストの犠牲者と親族に多大な苦痛を引き起こす」と指摘。出版した場合は法的手段をとるとした。今後、連邦政府にも同調を求める。
子どもが親の知らない間にオンラインゲームのアイテムをクレジットカードで購入し、高額な請求を受けたという相談が急増しているとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。 国民生活センターによりますと、未成年者のオンラインゲームに関する相談は年々増えていて、ことしは先月中旬までの7か月余りの間におよそ1340件と、前の年の同じ時期に比べて2倍以上に急増しているということです。 主な相談の内容は、子どもが親の知らない間にオンラインゲームのアイテムをクレジットカードで購入し、高額な請求がきたが、どう対応すればよいかなどといったものです。 相談の中には、2歳の子どもがスマートフォンを使ってオンラインゲームで遊び、およそ6万円分のアイテムを購入していたケースもあったということです。 このため国民生活センターでは、子どもが遊んでいるゲームが有料なのか無料なのかを確認することや、クレジットカードはしっ
沖縄の久米島で、携帯端末による高速データ通信の1つ「Wi-Fi」が全世帯で使えるようになり、久米島町では「離島としては全国初の取り組みで、都市部との情報格差をなくし島の活性化につなげたい」と話しています。 「Wi-Fi」は、携帯端末で高速で大量のデータ通信が可能な無線LANの1つです。 沖縄県久米島町では、島の全世帯で「Wi-Fi」が使えるよう1億4000万円をかけて工事を進めてきました。 町では、この高速データ通信を使って、高齢者が自宅に居ながら健康相談を受けられるサービスや、観光客が専用のソフトをダウンロードすると近くの風景を端末に映すだけで観光案内が表示されるサービスなどを、今月19日から始める予定です。 町によりますと、こうした取り組みが離島で行われるのは全国で初めてで、沖縄県庁で記者会見した平良朝幸町長は「都市部との情報格差をなくし、島の活性化につなげたい」と話しています。
福島第一原発で、労働基準法の上限時間を超えて事故の復旧作業をさせたとして、元請け企業の東芝などが是正勧告を受けていたことが分かりました。 東芝と子会社の東芝プラントシステムなどは、10月中旬まで、福島第一原発で働く作業員に放射性物質が含まれた汚染水への対策など有害な業務を、労働基準法が定める一日の上限10時間を超えて行わせていました。このため、労働基準監督署は先月27日、是正勧告を行いました。東芝は、原発内での打ち合わせや待機する時間を有害な業務として計算していなかったと説明しています。また、東京電力は「元請け企業に対し、労働時間の管理の徹底を引き続き求めていく」とコメントしています。
原発事故の影響で今も住民が避難を余儀なくされている福島県の5つの自治体で、取り残された家畜のブタが、野生のイノシシと交配して生まれたイノブタとみられる動物が繁殖していることが分かりました。 一部の地域では、住宅を荒らすなどの被害が相次ぎ、国は、住民の帰還に影響が出るおそれがあるとして対策に乗り出しました。 原発事故のために福島県の一部の自治体では避難区域が設定され、今も住民の避難が続いていますが、これらの区域では事故のあと、うしやブタなどの家畜が取り残され、野生化していることが問題となっています。 このためNHKでは、避難区域を抱える福島県の11の市町村に取材したところ、5つの市と町で、家畜のブタと野生のイノシシが交配して生まれたイノブタとみられる動物が繁殖していることが分かりました。 このうち、富岡町では、住宅内や納屋に入って食べ物をあさったり建物を壊したりする被害がこれまでに17件報告
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