昨今、次世代のホープを輩出し続けているロンドンから、また新たな7人組バンドが現れた。ブラック・カントリー・ニュー・ロードという変わったネームの彼らはポストロックをベースにしつつ、他のバンドとは一線を画した唯一無二のサウンドを鳴らす。その一因にはシュプレヒゲザングと呼ばれる、歌と語りの中間に位置するアイザック・ウッド(vo)の“話すように歌う”ボーカルワークがありつつ、それ以上にサックスやヴァイオリン、クラシック志向なキーボードの存在が大きいだろう。こういった楽器がアレンジとしてバンド曲に花を添えるケースは多くあるが、ブラック・カントリー・ニュー・ロードではむしろバンドの中枢に君臨し、アイデンティティの核を形成していると言ってもいい。7人の絶妙な差し引きから生まれる綱渡りのような緊張感の中で、サウンドはカオスとコスモスを自在に行き来する。ロックダウンの最中行われた今回のZOOMインタビューで