人々の多様な幸福を実現するために 現在、料理する権利はいたるところで奪われている。ワンルームについているおもちゃのようなキッチンは、人々の料理する権利を奪っている。役立たずのキッチンは、トイレのないアパートと同じくらい人間の住むところではない。これは過激と思われるかもしれないが、もし自炊することの価値を私たちがほんとうに認めるならば、建築にまつわる法の中に「料理基準」が設けられ、料理ができる適切な器具とスペースを備えることが義務付けられてもよいはずだ。そして、スーパーに関しても、一人暮らしの人々が料理できるようなサイズと量の具材を販売すべきである。そして何より、現在の長い通勤時間を平然と強いるような労働環境に対して批判を行うべきであり、たとえば仕事終わりや休憩中にさっと買い物に行けるフルリモートが義務付けられてもいいくらいだと私は考えている。 そして、社会に対して、もっと生活を改善せよ、と