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essayに関するdanseのブックマーク (10)

  • それがやさしさじゃ困る|鳥羽和久

    1 昨日の夕方に、ある新聞社から取材を受けたが、その際に「子供を分析しすぎるのはよくない」という話をした。 発達障害の子供が劇的に増えたことからも明らかなように、平成、令和の間に変化したのは、どちらかというと子供ではなく、子供に対する見立ての方である。今の子供たちは大人に分析されすぎていて、それが「配慮」という新しい管理の口実になっている。どんな子供かわからないままに、勝手に遊ばせておくという当たり前のことがそうではなくなっているのは、大変なことだと思う。 今の時代は、とにかく偶然的な未来を嫌う。イレギュラーは混乱のもとなので、前もって整えておくのがやさしさだと言われる。しかし、これは諸刃の剣である。既に配慮しているんだから、あなたの方もこっちが不快にならないように配慮して、という目に見えない外圧が世間をすっかり覆っているのだ。私は、こういう趨勢で割りをう人たちをマイノリティと呼びたい。

    それがやさしさじゃ困る|鳥羽和久
    danse
    danse 2023/12/14
    “社会の表面的なやさしさと、今の子供たちのやさしさは、パラレルに繋がっている。”
  • 未来に向けた過去の記録/小川紗良 | me and you little magazine & club

    毎月更新される、同じ日の日記。離れていても、出会ったことがなくても、さまざまな場所で暮らしているわたしやあなた。その一人ひとりの個人的な記録をここにのこしていきます。2023年4月は、2023年4月14日(金)の日記を集めました。文筆家・映像作家として活動し、今年創作の拠点として「とおまわり」を立ち上げた小川紗良さんの日記です。 何度か日記を書こうとしたことはあるけれど、続いたことはない。1ページでも、1行でも、特別な日でも、平凡な日でも。日々の詳細を書き記し、残し、振り返るということが、きっとあまり得意ではない。「紗良は未来志向だね」と、友達から言われたことがある。もし当にそうだとしたら、日記を書けないのはそのせいなのかもしれない。確かに私の頭の中は、これから「やりたいこと」と「やるべきこと」でいっぱいで、すでに「やり遂げた」ことや「やってしまった」ことへの関心はそれほど強くない。私が

    未来に向けた過去の記録/小川紗良 | me and you little magazine & club
    danse
    danse 2023/09/02
    “「紗良は未来志向だね」と、友達から言われたことがある。もし本当にそうだとしたら、日記を書けないのはそのせいなのかもしれない。”
  • INSCRIPT :笠間直穂子 連載:山影の町から 34 「十代の読書」

    十代のころの自分の姿を思い返してみると、ベッドの上に両膝を立てて座り、膝に文庫を載せ、背をまるめてページを覗きこむように読んでいるところが、頭に浮かぶ。背中や座骨のあたりが痛んでくれば、後ろへ背を倒してヘッドボードにもたれたり、片脚だけの立て膝にしたり、あぐらをかいたりする。そうやって、夜、自室でを読んだ。 夜が更けて、いよいよ体を起こしているのがつらくなってくると、横になる。腹ばいに寝て、両肘をついて、ヘッドボードにを立てかける。もしくは、横向きに寝て、片肘をついて手のひらで頭を支えた涅槃像の体勢を取り、もう片方の手でページをめくる。肘が痛んできたら、仰向けに寝て、腕を上へ伸ばしてをもつが、これはすぐに腕が疲れるので長くはやらない。しばらく経つと、どう寝ても肘か腰に負担がかかるのが気になってきて、から目を離さずにふたたび上半身を起こし、座った姿勢に戻ることもある。そのうちに、夜

    INSCRIPT :笠間直穂子 連載:山影の町から 34 「十代の読書」
    danse
    danse 2023/08/10
    “パリの「ある詩人」が、寝台ですることは寝るか愛するかのふたつしかない、と言ったのに対し、加藤は「読書はまさにその二つの行為に似ている」と考える。”
  • 「損をしないこと」は正しいか?人生振り回されないために大切なこと(水野 しず)

    世の森羅万象から独自の思考を展開するPOP思想家の水野しずさん。 ボンヤリ生きてるつもりでも、いつのまにか、1分でも早く目的地に着く行き方だったり、1円でも多く還元される膨大なポイントだったり、損をしてはいけない、得をすべきだ、という考え方に支配されるようになってしまってる気がする。 それって私たちが当にしたかったことなのだろうか? ユーモアを交えつつ、親切で丁寧に、不透明で生きづらい現代人に少しでも生きやすい考え方を提案する水野しずさんの話題の論考集『親切人間論』からの特別無料抜粋掲載。 第5回は、「損をしない」ことは当に正しいですか?

    「損をしないこと」は正しいか?人生振り回されないために大切なこと(水野 しず)
    danse
    danse 2023/04/15
    “新たなお役立ち情報が発見される頃には当初のお役立ちの効果が終了しているので結果同じところを周回しているだけで効率が良くならなさそうな徒労感がある。”
  • 水野しずが見た、需要があるから行動する人と自分に動機がある人との「決定的な差」(水野 しず)

    SNSの発展で、誰もが発信者になれるようになって久しい。けれど当に発信したくてそれをしてる人ってどれくらいいるのだろう? POP思想家・水野しずさんは、SNSに溢れる「需要ありますか?」という問いかけから、人間の行動原理のままならなさを見る。そして「需要を気にする人」と「気にしない人」の差、それこそが「実力」の問題なのだと提案する。 各界に多くの支持者を持つPOP思想家の水野しずさんが、ユーモアを交えつつ誰とも違う視点で哲学する初の論考集『親切人間論』から特別抜粋掲載でお届けする第3回は、そんな実力の新しい定義に関する考察。 「需要ありますか?」はSNSで定型句 「需要ありますか?」 という質問が、SNS上では半ば定型句と化している。 「私のメイク配信って需要ありますか?」 「サブチャンネルでバイクの話しようと思ってるのですが、需要ありますか?」 定型句だから応えるフォロワーも、「はい需

    水野しずが見た、需要があるから行動する人と自分に動機がある人との「決定的な差」(水野 しず)
    danse
    danse 2023/04/02
    “世間一般的に需要があるかどうかではなく自分の内心に物事を行ったり金銭を支払ったりする動機を見出せる人物のことを私は「実力者」と呼んでいる。”
  • 水野しずが伝える「良かれハラスメント」“良かれと思って”の奥底に潜むもの(水野 しず)

    絶対に侵害してはいけない領域 実際の間接民主政治がそうであるように、結局のところは誰の意見でもない最大公約数を場の総意として取り扱う決定があまりにも自然裏に発生する。しかし公共の利益という側面でそれは間違っていないのです。 ここで我々が改めて意識しなければならないのが「公的」と「私的」という概念です。 飲み会でシェアされる唐揚げのレモンは「公的」な立ち位置なので、賛否両論はあれど最大公約数的な形で公の利益を優先する発想には何の問題もありません。 一方で「私的」なものとしての判断。これは絶対に侵害してはいけない領域です。何をもって良いとするかは自明に人にしか判断ができないからです。 しかしながらここで、問題を複雑にしているのが先ほども申し上げた「正常な判断基準を有した成人」というガイドラインであって……。 そもそも人間というものは、根的に全面的に、発生した瞬間から完全にトチ狂っている。

    水野しずが伝える「良かれハラスメント」“良かれと思って”の奥底に潜むもの(水野 しず)
    danse
    danse 2023/04/02
    “そもそも人間というものは、根本的に全面的に、発生した瞬間から完全にトチ狂っている。”
  • 孔子曰く、ぶっ殺せ|アクルト

    この投稿はフィクションです。書かれている文言は執筆者の主張ではありません。 ぶっ殺せ。そんなビッチ。と孔子は言った。 俺は中国のそういう過激なところが好きだ。 俺は滋賀県の変な町で生まれ育った。その相貌は醜く、やせ衰え、つまるところガリガリだった。 なお悪いことに、メガネをかけていた。 オタク人生は瞬速の光だ。女しか出ないアニメとか、女がみんなヒョロヒョロの主人公に恋をしているアニメとか、そんなのを見ていたら30歳になる。ピクシブのポルノや、erocoolの無料ポルノを読んで珍棒を撫でている。射精。すると40歳だ。 俺はそんな自分を変えたい。そう思って旅をすることにした。旅とは、気持ち悪く、何も成していない非正規雇用のオタクでも何かを達成した気になれる。変な場所に行ってツイッターにアップロードすれば、自分が特別な体験をしていると思える。そういうものだ。だから変な顔に似合わず、オタクの間で

    孔子曰く、ぶっ殺せ|アクルト
    danse
    danse 2022/10/27
    “変な場所に行ってツイッターにアップロードすれば、自分が特別な体験をしていると思える。そういうものだ。”
  • 第15回 みんなお金がほしい世の中で|十代を生き延びる 安心な僕らのレジスタンス|鳥羽 和久|webちくま(1/2)

    寺子屋ネット福岡の代表として、小学生から高校生まで多くの十代の子供たちと関わってきた鳥羽和久さんの連載第15回はお金の話です。お金ってたくさんあった方がいいのかな? この連載は大幅に加筆し構成し直して、『君は君の人生の主役になれ』(ちくまプリマー新書)として刊行されています。 刊行1年を機に、多くの方々に読んでいただきたいと思い、再掲載いたします。 お金の不思議 この前、社会科の授業ときに「お金ほしーいー!大人になったらオレ絶対に金持ちになるわー!」と中1のTくんが威勢(いせい)よく言ったので、すかさず「金持ちになって何を買いたいの?」と尋ねてみたのですが、「うーん、えー? 車かなー? いやー、売ったり貸したりできるから、マンションかなー? うーん」と最初の勢いのわりに口ごもってしまいました。 彼みたいにわざわざ大勢の前で言うようなことはしないかもしれませんが、きっとあなたもお金がほしいで

    第15回 みんなお金がほしい世の中で|十代を生き延びる 安心な僕らのレジスタンス|鳥羽 和久|webちくま(1/2)
    danse
    danse 2022/06/02
    “あなたにとって大切なのは、お金について、そして、あなたがすでに巻き込まれている資本主義社会についての解像度をもっと高めることです。”
  • 難読駅から難読駅まで歩く|ジモトぶらぶらマガジン サンポー

    サンポー様で書かせていただくことになりました、JETと申します。今後ともよろしくお願いします。 もともと縁もゆかりもなかった大阪府に業務都合で引っ越してきてから8年が経過した。関西の鉄道路線はあらかた乗車していて、とりわけ淀屋橋駅から出町柳駅をつなぐ京阪鉄道をよく利用している。主に枚方市〜守口市から大阪都市圏、または京都市南部から京都都市圏に出る学生や社会人が利用する関西五大私鉄のひとつである。 京阪鉄道には、線のほかにもいくつか支線が存在していて、京都市伏見の中書島から宇治市へ向かう宇治線や、陸の孤島と呼ばれていた中之島までのアクセス手段として敷設された、異様に駅間隔の短い中之島線などがある。 厳密な定義はないようだが、終点がどの公共交通機関にも連結していない路線を鉄道用語で「盲腸線」と呼ぶらしい。関西でいえば上記に挙げたものも含め、南海鉄道:汐見橋線、高師浜線、近鉄:御所線、天理線、

    難読駅から難読駅まで歩く|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
    danse
    danse 2022/05/26
    “前者が比較的あっさりと上品であるとのことだったので、家に帰ってマスタードと混ぜて鶏肉に塗りたくって食べよう、と近江八幡のはちみつを購入した。”
  • Letter for City Boys. /文・柴田聡子 | POPEYE Web | ポパイウェブ

    illustration & text: Satoko Shibata edit: Yu Kokubu 2019年1月 861号初出 男の子たちよ。 私は君らがおそろしい。校門の脇にいつまでもつっ立っている君らの間をうつむいてすり抜けた時から、今の今までずっとおそろしい。だけど私は君らを隣りや後ろに乗せて運転がしたい。見つめ合うことなく仲良くなりたい、いつも。会うたび痩せていくから、私は君の心配をする。健康診断行ってるか。がん検診行ってるか。野菜ってるか。歯磨いて寝てるか。君はありがとうってただ一言つぶやくだけで、あとは海を泳いだり道を歩いたり、そうしているうちにこっちのことなんてすっかり忘れてしまう。私は勝手にそれが腹立たしい。生まれた時からやさしい君は困ってしまうが、けんかも出来ない。そういう発想がないところに生まれ育った。私もそうなんだ、一応、北海道イチのそこそこシティで育った。し

    Letter for City Boys. /文・柴田聡子 | POPEYE Web | ポパイウェブ
    danse
    danse 2021/11/27
    “最後まで面白いことを見逃さずに大笑いしてくれよ。頼む。冗談と適当だけは死守してくれ。私たちは深刻ぶったら最後。ふざけていないと死ぬと思っていてくれ。”
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