ブックマーク / kihiminhamame.hatenablog.com (194)

  • ①『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回から、山八左衛門作『男色子鑑《なんしょくこかがみ》』(元禄六[一六九三]年刊)巻四の一「縁は朽ちせぬ二世の契り」を読むことにします。 何でこの話を読むことにしたかは、最後に改めて言いますね。 『男色子鑑』はタイトルで分かるように、井原西鶴の『男色大鑑』に便乗して出された作品です。 『男色子鑑』の作者が九二軒鱗長《きゅうじけんりんちょう》と間違って紹介されていることがよくありますが、九二軒鱗長は、『男色子鑑』の改題改修増補の『和国小性形気《わこくこしょうかたぎ》』の作者です。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 『男色子鑑《なんしょくこかがみ》』巻之四 「縁《ゑん》は朽《く》ちせぬ二世の契り」 付けタリ 生きながらふ灵供《れうぐ》の飯《いひ》 弟子に貰ふて玄斎《げんさ

    ①『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    dantandho
    dantandho 2022/03/13
  • 鶴字法度!その時、井原西鶴は? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回も小ネタをヾ(๑╹◡╹)ノ" 徳川綱吉といえば天下の悪法(最近は評価が変わってきています)の生類憐みの令を出したことで有名ですが、綱吉の悪法には鶴字法度《かくじはっと》というものもあります。 鶴字法度とは、貞享五(一六八八)年に出された、綱吉が娘の鶴姫を溺愛するあまり、庶民が名前に「鶴」の字を使う事を禁じた法令です。 このブログによく登場する浮世草子作家井原西鶴は綱吉と同時代の人です。 はい、思いっきり名前に「鶴」を使ってしまっています。 さて、鶴字法度が出されてしまい、西鶴はどうしたでしょうか? シンキングタイム!!! 正解は、どん! 新可笑記 5巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション 『新可笑記』[元祿元(一六八八)年刊]より 「西鵬《さいほう》」に改名したでしたヾ(๑╹◡╹)ノ" ただ、元禄五(一六九二)年刊の『世間胸算用』では、名前がもう西鶴に戻っているので、鶴字

    鶴字法度!その時、井原西鶴は? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    dantandho 2022/03/04
    悪法に洒落で付き合った感じですね〜
  • 徳川宗春の肖像? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    長らく、更新が滞ってしまったので、今回は小ネタでもヾ(๑╹◡╹)ノ" いやあ、私は元気なんですけど、取り上げたい作品がなくてですねえ。。。 私が住んでいる名古屋で人気な歴史上の人物は、信長・秀吉・家康の三英傑ですが、三英傑に次ぐ人気があるのが、第七代尾張藩主の徳川宗春《とくがわむねはる》です。 徳川吉宗(暴れん坊将軍)が質素倹約な享保の改革を実施したのに対し、規制緩和政策を実施した人物です。 結果、城下町は賑わったのですが、藩は大赤字になり、挙句の果てに藩でクーデターが起こり、吉宗に蟄居《ちっきょ》を命じられ、死後も墓に金網がかけられたとか。 で、この徳川宗春の肖像としてよく紹介されているのが、このヘンテコリンな格好をしている絵です。 不明 - 『歴史誕生14』NHK編/角川書店 「夢の跡」 藤園堂書店所蔵, パブリック・ドメイン, リンクによる あ、諸々の制約上、ここでは、wikiped

    徳川宗春の肖像? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    dantandho 2022/02/26
    鼈甲なんですね〜面白いかぶりものです〜
  • 首と玉ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回のろくろ首の記事、みなさんの反応が思いのほか良かったのでビックリしました(笑) kihiminhamame.hatenablog.com 紹介してくださいましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 46taishokusita.hatenablog.com このお話が収録されている『化物年中行状記』、まだあんまり紹介されていない作品みたいなんで、リクエストが多かったら、読み始めるかもしれませんし、読まないかもしれません(笑) もちろん、ろくろ首の子どもの遊びのお話はこのページだけで、続きはありません。 だから、ちぎれた首はちぎれたままです(笑) その代わりと言っては何ですが、『化物年中行状記』と同じ十返舎一九の作品の『信有奇怪会《たのみありばけもののまじわり》』の、江戸の絵の中でも屈指のスプラッタシーンをご覧くださいヾ(๑╹◡╹)ノ" 信有奇怪会 - 国立国会図書館デジタルコレクション ろくろ首が坂田

    首と玉ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    dantandho 2022/02/11
  • ろくろ首の子どもの新春の遊びヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    そういえば、今年は正月らしい記事を書かなかったなと思いまして、今回は今更ながら新春っぽいのをヾ(๑╹◡╹)ノ" 以前、豆腐小僧大集合の記事で紹介した、『化物年中行状記』(十返舎一九作画、寛政八[1796]年刊、黄表紙)の豆腐小僧の類似妖怪が登場するページをヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 年中行状記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 轆轤首《ろくろくび》の子供は、小さい時より人間の子が凧を揚げる如く、己《うぬ》が首を段/\伸ばし習ふ事有り。 女の子供ハ手毬《てまり》の代わりに火の玉を突いて遊ぶ。 皆、春先の子供の遊びなり。 「姉《あね》さん、俺等《おいら》もあんなに首が伸ばしたい」 「まだ手前《てめへ》達やァ小さ

    ろくろ首の子どもの新春の遊びヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    dantandho
    dantandho 2022/02/08
    あははは〜なんだか色々面白いですね〜
  • 上野公園 ~『金草鞋』番外編~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『金草鞋』に登場した上野東叡山寛永寺。 当時の寛永寺の境内は、現在はほぼ上野公園の敷地になっています。 私は上野公園には2009年8月と2016年8月の二回訪れています。 そこで、江戸切絵図に書かれた寛永寺の建物の中で、現在も面影をとどめているものを、写真とともに紹介したいと思います。 〔江戸切絵図〕 - 国立国会図書館デジタルコレクション ちなみに、『金草鞋』の挿絵で描かれているのは、黒門・吉祥閣・中堂ですかね。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション 寛永寺はかなり縮小されたものの、現在も上野公園の北に存在します。 今の寛永寺の写真、こんなのしか撮ってませんでした、すいません。 (2009年) ①慈眼堂(開山堂・両大師堂) 慈眼大師とは、天海僧正のことです。 『金草鞋』で酔っ払いがケンカしていたのは、この建

    上野公園 ~『金草鞋』番外編~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    dantandho
    dantandho 2022/02/01
    上野、いいですね。2020年の2月、恵方巻を売っていた頃に家族で行って以来行けていません。写真のアップありがとうございました。
  • 不忍弁天 ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 上野の御山内《ごさんない》、残らず拝見し、それよりすぐに不忍《しのばず》の弁天へ参る。 狂「爰《ここ》さあハ 女神《おんながみ》とて 弁天の 前にでつかい 蓮池《はすいけ》がある」 此の境内《けいだい》を悉《こと/゛\》く参り、広前《ひろまへ》の絵馬に蛇《くちなわ》のぬたくり居たる絵を見つけて、 狂「おつかない 弁天様が 蛇ならバ 裏返《うらがへ》る[「蛙」と掛けた。「オラ帰る」とも掛けたか]べい ぴよこり/\と」 参詣 「物の理屈と言ふ物ハ、良くした物だ。 男が手足をぐつと広げて伸ばした所を大の字と言ふが、大の字でハ無い。 金玉と言ふ物が有るから、男ハ太の字、大の字と言ふのは女の事だ。 その女の大の字に、頭《つむり

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    dantandho 2022/01/25
  • 東叡山 ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 湯島の女坂を下りて、下谷仲町《したやなかてう》の通りを広小路へ出たるに、往来殊に賑ハしく、すぐに上野ゝ御山内に入りて拝見し、「誠に結構」言ふばかり無く、畏《おそ》れ拝ミて、肝を潰し、 狂「上野さあ 見べい/\と おつぴらく 目眼《まめなこ》さあの 魂消《たまげ》申した」 大師の前にて、殊の外、酒に酔《ゑ》ひたる人、往来の者と喧嘩を始めたるに、延高驚き、「逃ぐる」とて、 狂「ちやがれ[下がれ?]はあ かしやしや[鍛冶屋じゃ?] 酒の酔つ払ひ 大師《だ

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    dantandho 2022/01/23
    ありがとうございます〜面白いですね〜
  • 湯島天神② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はい、『金草鞋』湯島天神の続きですヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 千久羅 「見なさろ/\、向かふから出来たァ、御御《おごう》か童《わらし》か御洒落《おしやらく》さあでもなかんべい。 女だァか、男だァか、分から無い者《もん》が、出来たァ。 何《あん》だんべい、儂《わし》、聞いて見るべいか。 モイ/\、ちくと物さあ問ひますべい。 童《わらし》ハ、男だァか、女だァか、何《あん》で御座りヤす。 何《あに》、陰間《かげま》だァ。 陰間たァ、何《あん》の事《こん》だんべい。 放題《ほうだい

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    dantandho
    dantandho 2022/01/14
    面白いです〜江戸の文化は何処か現代にも残っているのでしょうね〜
  • 湯島天神① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はい、『金草鞋』、再開ですヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 神田の明神の裏門より出て、左の方《かた》、恋坂《つまごひざか》を上りて、真っ直ぐに、湯島の天神へ参詣する。 此の所も、市中一面に見下ろし、隅田川《すミだがは》を向かふに眺めて、風景また言わん方《かた》無し。 狂「賽銭《さいセん》を 上げねば 時平《じへい》奴《やつ》だァと 天神《てんじん》様が 腹サ立つべい」 「今朝から、はあ、膝株《ひざかぶ》のしヤくり/\する程歩いたんべいが、このの内じヤ、まだ作者めが何《あに》も

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    dantandho 2022/01/06
    蚊の目玉、高級中華でしょうか〜 続き期待しています〜
  • 新年のご挨拶ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    あけましておめでとうございますヾ(๑╹◡╹)ノ" 年もよろしくお願い申し上げますヾ(๑╹◡╹)ノ" 寅年だから、寅さんのコスプレをしたよヾ(๑╹◡╹)ノ" 方言修行金草鞋(ムダシユギヨウカネノワラジ) (2編) (江戸戯作文庫) 作者:十返舎 一九 河出書房新社 Amazon 方言修行金草鞋(ムダシユギヨウカネノワラジ) (初編) (江戸戯作文庫) 作者:十返舎 一九 河出書房新社 Amazon ◆インフォメーション 西鶴と浮世草子研究〈第2号〉特集・怪異―闇の叫びを追究する 笠間書院 Amazon ※北見花芽の中の人も少しだけ付録CDで担当しています。 ※付録CDに『武太夫物語絵巻』(『稲生物怪録』)が収録されています。 くずし字解読辞典 普及版 東京堂出版 Amazon 北見花芽愛用のくずし字辞典です。 ◆北見花芽のほしい物リストです♪ いただいた商品のレビューはこちら♪ ◆北見花芽

    新年のご挨拶ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    dantandho
    dantandho 2022/01/01
    明けましておめでとうございます〜寅さん最高です〜今年もよろしくお願いします〜
  • 神田明神宮② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    すいません! パソコンデスクがぶっ壊れて、パソコンでの作業が困難になったので、更新が滞ってしまいました! 新しいパソコンデスクが届いたので、更新再開です!ヾ(๑╹◡╹)ノ" でも、ストックがなくなったので、今年の更新はたぶんこれで最後ですヾ(๑╹◡╹)ノ" みなさま、良いお年を!ヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 水茶屋の女 「もし、お休みなさいまし。 お茶、上がつておいでなさいまし。 ヲヤ/\、あなた、お茶よふ御茶んけいな茶いました。 [ヲヤ/\、あなた、お早ふ御参詣なさいました] 茶あ/\、お上がりな茶いまし。 [さあ/\、お上がりなさいまし] 茶て/\、ひ茶しくお茶づね申しませぬが、お茶わ

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    dantandho
    dantandho 2021/12/29
    楽しみにしています〜来年もよろしくお願いします〜
  • 神田明神宮① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    一行は神田明神に参詣します。 今回は右ページの文章を中心に解説します。 【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 桜田御門より入りて、和田倉御門《わだぐらごもん》を出、常盤橋御門《ときハばしごもん》を町筋《ほんてうすじ》へ出て、十軒店《じつけんだな》より通筋《とをりすじ》を真つ直ぐに、筋違《すじかい》の昌平橋《せいへいばし》を渡り、神田の明神《みやうじん》へ参詣する。 拝殿に宮子《みやづこ》が水洟《みづばな》を垂らし居たるを見て、 狂「水洟《ミづつぱな》 神田《かんだ》[「擤《か》んだ」と掛ける]の宮は お捻《ひね》りの 紙さあでかく 溜《た》まるべいから」 案内 「もし、其処《そこ》へお屋敷の女中たちが来た。 見なせ

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    dantandho 2021/12/18
    方言なんですね。はあ、というのは山口でも聞きました。
  • 大名行列② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回の続き、左ページの文章を中心に解説します。 【左右ページ全体】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 侍 「新五左衛門《しんござえもん》殿、御覧なされ、向かふへ美しそふな婦人が参ります。 兎角《とかく》女の歩く尻付きと申す物ハ、悪く無い物で御座る」 「如何様《いかさま》御尤《ごもつとも》も千万《せんばん》、拙者と貴公ハ胴服中《どうぶくちう》で御座る。 はいほう/\、脇寄れ/\、馬ハ溝《どぶ》へ叩き込め、車ハ屋根へぶち上げろ、女ハそつと脇へ御退《おの》きなさい」 「向かふから、生酔《なまゑ》ひめがひよろ/\して失《う》せ居《を》る。 忌々《いま/\》しい奴だ、おいらに気を悪くさせやァがる」 〇 下谷上野町《したやうへのまち》常陸屋《ひ

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    dantandho 2021/12/15
  • 愛宕山 ~『金草鞋』初編より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【翻刻】 中之巻 愛宕山《あたごさん》 神明より増上寺へ参詣し、それより愛宕へ参りける。 山上より品川沖を一目に見渡し、風景言葉に尽し難し。 千久羅坊、此の男坂を登るとて 狂 天狗旗《てんぐばた》 程に愛宕《あたご》の 坂さあへ よんこやくとう 上がるだんべい 狂 金/玉のう 吊るくしながら 坂さあで ぶらりへこしハ だらかしにけり 案内 「馬喰町のアタゴ屋[旅籠屋《はたごや》]から、アタゴた[「あちゃこちゃ」または「あちこち」]出掛けて愛宕へ来たら、腹が減つた、アタゴ[穴子《あなご》]の蒲焼きで茶漬りたい物だ」 「女がこの坂を上がつたら、さぞ濡れて良かろう」 【現代語訳】 中之巻 愛宕山《あたごさん》 芝の神明宮から増上寺に参詣し、それから愛宕山に

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    dantandho 2021/12/13
  • まとめ『金草鞋』初編上巻 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はい、どうも、バッテリーが膨らんで破裂寸前の北見花芽ですヾ(๑╹◡╹)ノ" 次回から、『金草鞋』初編の続きを、ちょこっと読み進めたいと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" だいぶ久しぶりなので、内容をすっかり忘れてると思うので、というか、私も忘れていたので、復習を兼ねて、初編上巻のまとめ読み用リンクですヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhama

    まとめ『金草鞋』初編上巻 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    dantandho 2021/12/10
    面白そうですね〜
  • まとめ『玉水物語』 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    どうも、漏電期間中の北見花芽ですヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は『玉水物語』のまとめ読み用リンクですヾ(๑╹◡╹)ノ" この作品、読み終わるまでに半年もかかった超大作ですwヾ(๑╹◡╹)ノ" 『浦島太郎』とも共通する所があるので、ぜひ読んでいただきたいなと思いましてヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com

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    dantandho 2021/12/06
    くずし字読めるようになりたいです。勉強になります。
  • まとめ『浦島太郎』 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    このブログは、ほんのちょっとだけ充電期間に入ります(๑╹◡╹)ノ" なので、次のシリーズが始まるまで、過去に取り上げた作品をご覧になってお待ちくださいヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は検索からご覧になってくださる方が多い『浦島太郎』のまとめ読み用リンクをどうぞ ヾ(๑╹◡╹)ノ" 一話の分量はそれほど多くないので、まとめてだと案外すぐ読めちゃいますよヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.h

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    dantandho 2021/12/04
  • まとめ『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』)、まとめ読み用リンクですヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhama

    まとめ『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    dantandho
    dantandho 2021/12/01
    次を楽しみにしています。
  • あとがき『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』)[完] - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 稲生平太郎《いのうへいたろう》ハ、藝州《げいしう》の人にて、其の年十六歳、妖怪の為に悩まさるゝ事、三十日。 然れども、怡然《いぜん》として抱かず、怪異 竟《つひ》に退くに至る。 所謂《いわゆる》、勇悍《ゆうかん》の士也と。 吾が養寿大夫人は、安藝少将吉良朝臣の女也。 寛政年間、平太郎、江府に至る。 夫人召して、其の怪異の終始を問ふ。 平太郎、時に六十餘歳、後にその始末を記し、その形状を圖に表して夫人に呈す。 然れども、藝矦《げいこう》深く此の事の世に聞こえん事を悪《にく》む故を以《も》て、秘して出さず。 発端に西州と云はるも又、此の故 歟《か》。 今、茲《ここ》に文化六 己巳《つちのとみ》六月、故《ゆえ》有りて其の

    あとがき『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』)[完] - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    dantandho 2021/11/26