生活雑貨を扱う東急ハンズ。2011年3月期の売上高は756億円で、生活雑貨カテゴリーにおける業界シェアは、良品計画、ロフトに次いで第3位だ。同社は2011年4月から、IT部門でも販促費の予算を計上できるようにした。実はそれ以前から、“間隙を突いた予算取り”でIT部門では新しいテクノロジーを利用したさまざまな仕掛けを行っていた。予算化は、その有用性が正式に経営トップにも認められたということだろう。同社のこれまでの取り組み、そして今後の展望をレポートする。 これまでIT部門の主な業務といえば、基幹業務システムの構築だった。東急ハンズのような小売業ならPOSシステム、あるいは商品マスタ管理/在庫管理/発注管理/売上管理などの各システムだ。 これがインターネットの登場の頃から少しずつ様相が変わり始めた。たとえばホームページの作成は、IT部門が行う場合もあるが、企業によっては営業部門あるいは広報部門