日本財団が2020年から推進しているプロジェクト「THE TOKYO TOILET(ザ・トウキョウ・トイレット)」は、東京・渋谷の公共トイレを合計17カ所、建て替えるものだ。著名な建築家やデザイナーが参加しており、供用開始のたびに話題になってきた。 2023年3月に、最後の2カ所が完成する予定だ。その1つとして同月10日、笹塚1丁目で「笹塚緑道公衆トイレ」が供用を開始した。デザインしたのは、日本トイレ協会の会長で、設計事務所ゴンドラ(東京・文京)の代表を務める小林純子氏だ。小林氏はこれまでに約250件もの公共トイレプロジェクトに関わってきた実績がある。まさに日本の公共トイレ設計の第一人者だ。 東京都渋谷区笹塚1丁目で供用を開始した「笹塚緑道公衆トイレ」。京王線笹塚駅に隣接する緑道に立つ。駅のトイレと勘違いする人が多そうなくらい、駅に近い(写真:日経クロステック)
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