2023年09月10日13:45 カテゴリ経済 国債への「過剰な信頼」が民間投資をクラウディングアウトする このごろ自民党だけでなく、国民民主党や維新まで財政バラマキ(あるいはバラマキ減税)を主張するようになった。ゼロ金利時代が長く続いたため、多少あらっぽく財政赤字を出しても、何も起こらないと思っているのだろう。 これはある意味では正しい。コロナのバラマキとウクライナ戦争による資源インフレで、アメリカは激しいインフレになり、政策金利が長期金利を上回る異常事態になっているが、日本はよくも悪くも何も起こらない。インフレ率は4%程度で頭打ちだ。 それは逆にいうと、財政バラマキをやっても大した効果はないということだ。日本経済のマクロ経済感度ともいうべきものが弱っており、黒田日銀があれほどめちゃくちゃの量的緩和をやっても、インフレにならなかった。 その原因は、国債が民間投資をクラウディングアウトして