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ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (77)

  • 国債への「過剰な信頼」が民間投資をクラウディングアウトする : 池田信夫 blog

    2023年09月10日13:45 カテゴリ経済 国債への「過剰な信頼」が民間投資をクラウディングアウトする このごろ自民党だけでなく、国民民主党や維新まで財政バラマキ(あるいはバラマキ減税)を主張するようになった。ゼロ金利時代が長く続いたため、多少あらっぽく財政赤字を出しても、何も起こらないと思っているのだろう。 これはある意味では正しい。コロナのバラマキとウクライナ戦争による資源インフレで、アメリカは激しいインフレになり、政策金利が長期金利を上回る異常事態になっているが、日はよくも悪くも何も起こらない。インフレ率は4%程度で頭打ちだ。 それは逆にいうと、財政バラマキをやっても大した効果はないということだ。日経済のマクロ経済感度ともいうべきものが弱っており、黒田日銀があれほどめちゃくちゃの量的緩和をやっても、インフレにならなかった。 その原因は、国債が民間投資をクラウディングアウトして

    国債への「過剰な信頼」が民間投資をクラウディングアウトする : 池田信夫 blog
    daruyanagi
    daruyanagi 2023/09/10
    そういうことをしてると、いつか底が抜けると思うのよね。まぁ、わいが生きているうちにはないのかもだけど、だからいいというのでは無責任というものだろう
  • ウクライナ戦争の責任はバイデン政権にあるのか : 池田信夫 blog

    2022年05月12日23:31 カテゴリ ウクライナ戦争の責任はバイデン政権にあるのか ウクライナ戦争についてのはまだ少ないが、書は戦争が始まってから書かれたである。内容はかなり荒っぽいが、マスコミの主流とは違う。反ロシアという点では主流に近いが、アメリカの責任を重くみる点では異端派である。 著者が注目するのは、バイデン大統領の役割である。彼はオバマ政権の副大統領としてウクライナを担当し、2009年にはキエフを訪れて「ウクライナNATOに加盟するなら、アメリカは支持する」と約束した。 この背景には、2008年のブカレスト宣言があった。このときアメリカは「ウクライナとジョージアが参加するだろう」と発表したが、実際にはドイツとフランスの反対で実現しなかった。その後もバイデンウクライナを6回も訪問して工作を続け、息子ハンター・バイデンウクライナのエネルギー企業の取締役になった。

    ウクライナ戦争の責任はバイデン政権にあるのか : 池田信夫 blog
    daruyanagi
    daruyanagi 2022/05/13
    ゼロではないけど、ロシアの横暴に比べればアリの糞みたいなもんだ ( ˘ω˘ ) でも針小棒大、揚げ足取りされる脇の甘さもダメ
  • 日本企業の生産性を低下させる「負の退出効果」 : 池田信夫 blog

    2022年04月23日15:19 カテゴリ経済 日企業の生産性を低下させる「負の退出効果」 いま円安が起こっている原因は、ある意味では単純である。2年前のブログでも書いたように、日が慢性的に貯蓄過剰(内需不足)で、経常収支の黒字(外需)がないと需要不足が埋められないからだ。この貯蓄超過は1ドル=130円では埋まらない。むしろ資源インフレで経常収支は赤字になったので、さらに円安は進むだろう。 では1ドル=150円になったら、アジアに逃げた生産拠点は日に帰ってくるだろうか。残念ながら、そうは行かない。150円になったら人件費(単位労働コスト)は中国より安くなるが、問題は人件費ではなく、アジアの市場が成長しているからだ。人口の減る日投資するより、アジアで生産してアジアで売るほうが効率的である。 もう一つの原因は、日の生産性(TFP)の低下である。その原因は技術だけではない。企業が撤退

    日本企業の生産性を低下させる「負の退出効果」 : 池田信夫 blog
    daruyanagi
    daruyanagi 2022/04/23
    大阪とか、まんまそれって感じする。空港立地のいい福岡にサービス拠点も持っていかれそうだし、維新になる前の足踏みが本当に悔やまれる(今も足踏みかもしれんが
  • ウクライナがロシアに降伏するのは「合理的」である : 池田信夫 blog

    2022年03月18日15:45 カテゴリ経済 ウクライナロシアに降伏するのは「合理的」である 「ウクライナ勝てませんよ」「無駄死にしてほしくない」 テリー伊藤がウクライナ人に発言...口論に#ウクライナ #テリー伊藤 #ロシア #垣花正あなたとハッピー https://t.co/lBDUuqliG3— J-CASTニュース (@jcast_news) March 14, 2022 こういう無抵抗平和主義を今回いう人はさすがに少ないが、まだ一部にいるようだ。これは論理的には、それほどナンセンスな話ではなく、人質問題というゲーム理論の例題である。テリー氏はこういう。 このまま行くと、プーチンのことですから、さらに攻撃をするってことは民間人の死者がどんどん増えていくってことが現実になっていく時、私はそれは一番いけないことだと思うんですよね。命を落とすことをいとわないという考え方は避けたい。

    ウクライナがロシアに降伏するのは「合理的」である : 池田信夫 blog
    daruyanagi
    daruyanagi 2022/03/18
    「命より大事なもの」がある人にリクツを言っても仕方ない。見守るしかない
  • 森喜朗氏の「女性蔑視発言」はフェイクニュースである : 池田信夫 blog

    2021年02月09日17:00 カテゴリメディア 森喜朗氏の「女性蔑視発言」はフェイクニュースである 「女性がたくさんいる理事会は時間がかかる」 森喜朗会長がJOC評議員会で発言しました。https://t.co/PSVGJgMypY — 毎日新聞 (@mainichi) February 3, 2021 森喜朗氏の「女性蔑視」発言が世界に波紋を呼んでいるが、これはネット上の伝言ゲームがフェイクニュースとして拡散した典型だ。これを2月3日の毎日新聞はこう報道した。 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は3日、東京都内で開かれた日オリンピック委員会(JOC)の評議員会で、日ラグビー協会を例に出しながら「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。女性は優れており、競争意識が強い。誰か一人が手を挙げて言うと、自分も言わないといけないと思うんでしょうね。それでみんなが発

    森喜朗氏の「女性蔑視発言」はフェイクニュースである : 池田信夫 blog
    daruyanagi
    daruyanagi 2021/02/10
    書き起こし読んだけど、フツーにあかんかったぞ。男も女も関係ないことを「女」で括ったらあかん
  • 民放連も認めた電波の「区画整理」 : 池田信夫 blog

    2020年12月16日00:20 カテゴリIT 民放連も認めた電波の「区画整理」 高橋洋一氏の「Eテレの電波をオークションにかけろ」という話が、いまだにネット上では話題になっているが、これは素人の与太話だ。次の表を見ればわかるように、Eテレはリモコンでは全国で2チャンネルに割り当てられているが、物理チャンネルは各地でバラバラである。 たとえば札幌では13チャンネル、赤井川では39チャンネル、赤平では18チャンネル…というように異なる周波数に割り当てられているので、このまま売却しても通信には使えないし、買い手もいない。Eテレの合理化は、電波とは無関係なNHKの経営問題である。 問題は、このようにバラバラになっているのはなぜかということだ。これはアナログ時代には意味があった。札幌の電波が赤井川に届くと干渉(マルチパス)を起こすので、別のチャンネルを使う必要があったからだ。 しかし地デジでは、札

    民放連も認めた電波の「区画整理」 : 池田信夫 blog
    daruyanagi
    daruyanagi 2020/12/16
    どっちにしろこういうのは進めてほしいもんだ。問題の賛否にかかわらずメリットはある
  • 最低賃金を上げると雇用が増える? : 池田信夫 blog

    2020年07月28日20:08 カテゴリ経済 最低賃金を上げると雇用が増える? 「モノプソニー」という経済学者以外の人は聞いたこともない言葉が、ちょっと話題になっている。これはアトキンソンが最低賃金を上げる理由として提唱しているものだ。普通は最低賃金を上げると労働需要が減って失業が増えるが、企業(労働の買い手)が独占的な地位にある買い手独占(モノプソニー)の場合はそうならないのだ。 たとえばある町に、デパートが一つしかないとしよう。労働生産性は時給1000円だが、売り子の時給500円だとすると、夫が働いている主婦は、そんな時給ではばかばかしいので働くのをやめてしまう。ここで最低賃金が1000円になったとしよう。これは労働生産性に見合うので、主婦はパートで働くようになり、デパートも損しないので雇用を増やす。 このように労働者が職場を選べないときは、賃金を上げると雇用が増えることがある。普通

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  • 【更新】ネトウヨも左翼も誤解する電波オークション : 池田信夫 blog

    2017年11月21日12:49 カテゴリIT 【更新】ネトウヨも左翼も誤解する電波オークション 週刊朝日のウェブサイトで津田大介氏が、電波オークションについて「解説」している。彼によると、安倍政権がいったんつぶしたオークションを導入しようとしているのは「政治的な思惑」があるという。一度は自ら潰すことで放送局に大きな恩を売った現政権が、突如導入を持ち出した(そしてそれを政権に近いとされる産経新聞のみが報じている)ことには、経済的な面から放送局に揺さぶりをかけたい思惑が透けて見える。電波オークションは時代の流れとして導入すべき制度だが、同時に日では政権のメディア統制という文脈があることも踏まえて議論しなければならない。「経済的な面から放送局に揺さぶりをかけたい思惑」というのは、既存のテレビ局の電波を取り上げてオークションにかけるというネトウヨによくある誤解だろうが、そんなことはありえない。

    【更新】ネトウヨも左翼も誤解する電波オークション : 池田信夫 blog
    daruyanagi
    daruyanagi 2017/10/04
    日本人の意識の中に埋め込まれた“社会主義”……っていうか、封建主義を社会主義(リベラル)っぽくリフォームしてるだけなんだよね。理念としてではなく、モダンっぽい統制の手段として採用してるだけ
  • 福祉国家から分配国家へ : 池田信夫 blog

    2016年06月06日19:35 カテゴリ経済 福祉国家から分配国家へ スイスの国民投票で、ベーシックインカム(BI)の提案が大差で否決された。この結果は予想されていたが、Economist誌がくわしく解説しているように、BIは荒唐無稽な政策ではない。そのしくみについては以前の記事でも説明したように、算術的にはフリードマンの提案した負の所得税と同じだが、考え方はまったく違う。 BIは左翼が平等主義の立場から主張しているのに対して、負の所得税は既存の社会保障を代替することが目的だ。Economistは、カナダの一部で行なわれたBIの実験の結果から「働かなくても金がもらえる」というBIのイメージが、労働倫理に悪影響を及ぼすとしている。それよりEITC(給付つき税額控除)や負の所得税のような形で、労働所得を補助する形が望ましい。 もっと根的な問題は、国家の役割が20世紀の福祉国家から所得を再分

    福祉国家から分配国家へ : 池田信夫 blog
    daruyanagi
    daruyanagi 2016/06/06
    BI = 左派ってのはちょっと違うんじゃないかな。あと、個人的にはそこらへんの違いはとくに大事じゃないんだよな。なにもないよりは、どれかあるほうがましでしょ、みたいな。給付付き税額控除がいちばん現実的かな
  • Windows 10 日本語版のバグ : 池田信夫 blog

    2016年03月08日15:19 カテゴリIT Windows 10 日語版のバグ 先日のLenovoの問題のうち、キーボードで文字が二重に表示される不具合の原因がわかった。これはハードウェアの問題ではなく、OSのバグだと思われる。 「設定」から「キーボード」の中の「キー入力の間隔を有効にする」を選ぶと、上のようにまったく同じ文章が2つ出る。ここで上と下を違う数字にすると、キー入力ができなくなる。両方0.3秒ぐらいにすると、文字の重複はあまり出なくなる。 英語版では次のようになっており、1行目は最初にキー入力を繰り返すときの設定、2行目が入力する間隔の設定だ。これを日マイクロソフトが誤って設定したため、キーの間隔設定が無効になり、1回の入力でも繰り返し表示されるようになったのではないか。 いずれにせよ同じ文章で二つの設定をしており、2行目は誤訳だ(「最初に」ではなく「次に」)。どちらか

    Windows 10 日本語版のバグ : 池田信夫 blog
  • 「悪役」を貫いた岸信介の信念 : 池田信夫 blog

    2014年12月04日23:18 カテゴリ 「悪役」を貫いた岸信介の信念 生前の岸信介にインタビューしたカメラマンは「当に怪物ですね」と感心していた。当時の岸は90歳近かったが、頭が明晰で記憶力が確かなことに驚いたという。書も85歳のときのインタビューだが、戦前の話も詳細に語っている。 岸はA級戦犯容疑者で、60年安保の悪役だ。当時の正義の味方は「全面講和」を求める護憲勢力だったが、公平にみて正しかったのは、日米関係を対等にするために安保条約を改正した岸である。軽武装の「吉田ドクトリン」で戦後日の路線を決めた吉田茂も、改憲論者だったと岸はいう。 岸が北一輝に心酔した国家社会主義者だったこともよく知られているが、彼は(東大の恩師)上杉慎吉のような国粋主義にはついていけなかったという。他方でボルシェヴィキのような暴力革命は絶対に防ぐべきだと考え、計画経済にも反対して「自由主義」を政治

    「悪役」を貫いた岸信介の信念 : 池田信夫 blog
  • 宇沢弘文 1928-2014 : 池田信夫 blog

    2014年09月26日09:46 カテゴリ経済 宇沢弘文 1928-2014 宇沢先生が死去した。私は彼のゼミではなかったが、なぜか毎週のように飲みに連れて行ってもらった。すごい酒豪で、一晩にビールを1ダースぐらい飲んだ。学問的な話はほとんどなく、経済学者のゴシップが大好きだった。 東大数学科の特別研究生だったが、弥永昌吉と喧嘩して大学院をやめたという。保険会社に就職したが、ハウタッカーに見出されてアメリカに渡り、1950年代にアロウやハーウィッツなどと非線形計画理論という数学的にむずかしい分野を開拓した。 60年代にはそれを動学的に拡張した成長理論を構築し、内生的成長理論の先駆とされる。この分野でノーベル賞が出れば、Paul Romerとともに受賞する可能性もあった。彼の最適成長理論も、のちの動学的均衡理論の原型になった。 しかし宇沢モデルは家計消費を最大化する条件を導く規範的理論だった

    宇沢弘文 1928-2014 : 池田信夫 blog
  • 昭和天皇の孤独 : 池田信夫 blog

    2014年06月10日00:26 カテゴリ 昭和天皇の孤独 7月からのアゴラ読書塾では、昭和史をテーマにする。そのもっとも重要な登場人物は、いうまでもなく昭和天皇だが、いまだに「よもの海」が大きな話題になるぐらい神秘のベールに包まれている。 書は最近の天皇研究をまとめたもので、先行研究への率直な批判がおもしろい。特に海外で有名なハーバート・ビックスの伝記は、吉田裕氏などの左翼的な研究の孫引きで天皇を「軍事的指導者」と断定するもので、学問的な価値がないという書の評価には同感だ。 しかし実証的に論じるのも限界がある。肝心の昭和天皇の証言が『独白録』ぐらいしかなく、御前会議は議事録どころか議決を取ったことさえないからだ。ただ天皇自身も含めて多くの研究者が大きな岐路だったというのが、1928年の張作霖爆殺事件である。このとき首相を叱責して田中義一内閣が総辞職したことで、天皇は「伝家の宝刀」を

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  • 21世紀の資本論 : 池田信夫 blog

    2014年04月20日11:13 カテゴリ 21世紀の資論 ピケティのは世界的な論争を呼び起こしている。タレブの『ブラック・スワン』以来だろう。特にクルーグマンは、NYRBに長文の書評を寄せて絶賛している。ピケティの最大の強みは、15年かけて最近300年の各国の税務資料を収集し、富の分配とその内訳について包括的な統計をつくったことだ。 アメリカの分配の不公平が拡大していることは明らかだが、それは歴史上初めての出来事ではない。20世紀初めのヨーロッパでも同じぐらいの不公平があったが、今のアメリカの状況はそれとは違い、上位1%の「スーパースター」が20%の所得を取るのが特徴だ。メディアンの労働者の所得は40年前とほとんど同じだが、上位1%の所得は165%増え、上位0.1%は362%増えた。 これは限界生産力説では説明できない。ではどう説明するかはむずかしい問題で、ピケティもそれ以上に説得

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    daruyanagi
    daruyanagi 2014/04/21
    富の相続問題は政治的にいかんともしがたいなぁ
  • 人類はどこから来て、どこへ行くのか : 池田信夫 blog

    2014年03月12日16:39 カテゴリ 人類はどこから来て、どこへ行くのか 社会科学の研究者が生物学のを読むのは、普通は好事家的な興味しかないが、ここ10年ぐらいの進化生物学の論争は社会科学にも影響を及ぼすと思う。それは従来の進化論の主流だった血縁淘汰(包括適応度)と、著者などの主張する多レベル淘汰の論争だ。進化生物学の世界的権威が82歳で書いた書は、進化論から人類の未来を展望する傑作である。 従来の理論では、生物は遺伝子の複製という一つの目的を最大化する機械だと考えられているが、新しい理論では生物は個体と集団という二つのレベルの合計で適応度を最大化すると考えられている。これについては「集団淘汰も包括適応度で説明できる」という反論があり、多くの証拠を検討した結果、著者は個体レベルだけでなく集団レベルでも淘汰が起こると結論する。人間も利己的な動機と利他的な動機を遺伝的にもち、理性と

    人類はどこから来て、どこへ行くのか : 池田信夫 blog
    daruyanagi
    daruyanagi 2014/03/12
    読んでみよう。
  • 都市が資本主義を生んだ : 池田信夫 blog

    2014年02月11日16:32 カテゴリテクニカル 都市が資主義を生んだ ギンタスの訳者の川越敏司氏からのコメントに答えて、メモしておく。さっきの記事でも書いたように、所有権=既得権を守ることは進化的安定戦略だが、複数均衡のもとでは「最適」とは限らないので均衡選択のアルゴリズムが必要だ。これはギンタスも認識しているが、そこから話が「ベイズ的合理性」に逆戻りし、袋小路に入ってしまう。 歴史をみると、こういう均衡選択を制度間競争でやってきたことがわかる。たとえばRosenthal-Wongの指摘するように、中国では地方ごとに税率が違い、重税の地方からは人々が逃げ出した。同じような競争が中世ヨーロッパの都市国家にもあり、最終的にはexitによって効率の高い都市が生き残った。 しかし軍事力には規模の経済があるので、中国では大規模な統一国家が全土を統治し、官僚が民間の紛争を調停する属人的な相関装

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    daruyanagi
    daruyanagi 2014/02/12
    “競争の本質は参入・退出の自由にある”
  • グローバリゼーションと歓待 : 池田信夫 blog

    2014年01月04日23:27 カテゴリ経済 グローバリゼーションと歓待 アゴラの記事の補足。ロドリックもいうようにグローバリゼーションと主権国家は矛盾するが、その敵は民主主義ではなく、資主義である。 ネグリ=ハートが指摘したように、近代国家は国内では移動の自由を認めながら移民は認めない。ロールズ的な「一国平等主義」が偽善的なのも、格差原理の適用を国内に限っているからだ。開発援助なんかしなくても、移民の自由を無条件に認めれば、バングラデシュの飢えた人々はアメリカに行くだけでいい。 もちろん現実にはそんなことは不可能だが、近代国家は根底にそういう偽善をはらんでいるのだ。ネグリがそれを批判する概念として提起したのが、歓待の倫理である。これはデリダがレヴィナスの存在論に見出した概念で、その対義語である排除と対にして考えたほうがわかりやすい。 資主義は、排除によって利潤を維持するシステムであ

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  • 一神教の起源 : 池田信夫 blog

    2013年11月18日00:02 カテゴリ 一神教の起源 一神教の誕生は、おそらく世界史上最大の事件の一つである。ウェーバーやデュルケームなど初期の宗教社会学では、キリスト教を典型的な「宗教」と考え、それ以外の民俗信仰を「呪術」としたのだが、これは逆だ。世界的にみても日のような部族信仰が圧倒的な多数派で、一神教は古代ユダヤに1回だけ起こった「突然変異」である。 その教義は、全世界の人々を唯一の神が支配しているが姿は見えないという荒唐無稽なものであるにもかかわらず、今では世界の人口のほぼ半分が一神教徒だ。この奇妙な信仰はどこから生まれたのだろうか? 宗教はもともとローカルな信仰なので、一つの部族の中で一つの神を信じる拝一神教は珍しいものではない。ここでは他の部族は別の神を信じていることが前提されており、部族が統合されると神も統合される。このような形で多くの部族が集まったイスラエルの民に広

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    daruyanagi 2013/11/18
    割と面白い本だったよ
  • 植民地支配はもうかったのか : 池田信夫 blog

    2013年11月17日11:39 カテゴリ 植民地支配はもうかったのか 「日帝36年」をうらむ韓国人は、日が「植民地支配」で富を搾取したために韓国が遅れたと信じている(かなりの知識人でもそういう話をする)。しかしエッカートが実証したように日韓国併合の収支は大幅な赤字であり、これを植民地と呼ぶのは正しくない。 それでは日が追いつこうとしていた「列強」の植民地支配の収支決算はどうだったのだろうか。これについては統計の入手可能性が限定されているが、書はヨーロッパ諸国から植民地への輸出品の国内生産に占める比率を示している。それによれば、図1のように各国は18世紀までは植民地から利益を得ることができ、特にイギリスは大きかった。 図1 ヨーロッパ各国の植民地むけ輸出の国内比率(%) しかし帝国主義戦争の始まった19世紀以降、スペインは南米の植民地を失って経済が停滞し、フランスはアフリカに多

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    daruyanagi 2013/11/17
    “そういう「外圧」が恒常的にかかるしくみを結果的につくったことで、ヨーロッパは発展した” せやな
  • 「財政=軍事国家」が近代を生んだ : 池田信夫 blog

    2013年10月21日19:31 カテゴリ 「財政=軍事国家」が近代を生んだ 産業革命と呼ばれるイギリスの飛躍的な発展が西洋と東洋の大分岐の原因であることは多くの歴史家が認めるところだが、その原因が何であるかはいまだに諸説紛々である。書はこれをグローバルな視野からみて、商人と国家の役割を強調する。 商人については著者の前著『近代ヨーロッパの誕生』にくわしいが、これだけではなぜイギリスのような小国が(ウォーラーステインのいう)ヘゲモニー国家になり、最初の近代国家として世界を制覇し、中国を逆転するに至ったのかがわからない。書は、その鍵は戦争にあるという。 続きは池田信夫ブログマガジンで(初月無料) 「」カテゴリの最新記事

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