サマーソニックの伝統と革新が交錯するスリリングな年となったのがこの2015年だ。中でも日本のサマー・フェス史に偉大な足跡を残してきたケミカル・ブラザーズと、『G I R L / ガール』の大ヒットで時代の寵児としてポップ・シーンを牽引するファレル・ウィリアムスという対照的なヘッドライナーを頂いたMarine Stageには、大きな地殻変動が起きた。サマソニに新たなオーディエンス層、特にティーンの少女たちを大量に呼び込む契機となったアリアナ・グランデや、2010年代のハイブリッドなロック・バンドの筆頭格となったイマジン・ドラゴンズ、グラミー受賞のマックルモア&ライアン・ルイスに加え、特筆すべきはZEDDやマデオンといったDJアクトが一気にメイン・ステージに躍進したことだろう。 インドア・ステージもスリリングだった。サマソニの伝統を象徴するマリリン・マンソンと、奇跡の復活&来日となったディアン