2017年、日本中を熱狂させた中学生棋士・藤井聡太四段。昨年の12月24日に史上最年少棋士としてプロデビューすると、そのまま無敗で勝ち続け、30年前に打ち立てられた28連勝を塗り替え、前人未到の29連勝を成し遂げた。 藤井四段の師匠である杉本昌隆七段による回顧録や、現在の将棋界をリードする羽生善治棋聖と渡辺明竜王をはじめ藤井四段と今後対峙することになる先輩棋士らによる藤井分析を収録したのが『天才 藤井聡太』(文藝春秋)だ。 29連勝を達成した藤井四段。その後の戦績は23勝9敗(2017年12月11日時点)となっている。名人挑戦権を争う「A級順位戦」に所属する一流棋士相手には勝ち星を挙げられておらず、壁にぶち当たっているのだろうか。果たして、世間を熱狂させた天才少年はこの先どこまで進むのか。その行く末をさらに楽しむためにもおすすめの一冊である。 <全文はこちら> 「弱点が見えない」羽生棋聖