『ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち』(ジョン・ロンソン:著、夏目 大:訳/光文社) 毎日のように有名人がSNS上で「炎上」を招いてしまった事件が報道されている。不特定多数から受ける批判の数々は「ネットリンチ」と呼ぶに相応しいが、同時にこんな疑問も浮かんでくる。果たして、攻撃される側は、それほどまでに悪質な罪を犯していたのだろうか? 『ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち』(ジョン・ロンソン:著、夏目 大:訳/光文社)は欧米で起こったネットリンチの事例を取り上げ、その原因と傾向を分析していく。誰もが当たり前のようにSNSを利用している世の中で、炎上に遭わずに過ごすためにはどうすればいいのか、万が一炎上が起こってしまったらどう振る舞うべきなのかを学べる一冊だ。 著者は過去、SNS上で間違った発言、横柄な発言をしている人間を批判してきたと告白している。いわば、ネットリンチに積極的に加