フランス人の、特に女性のライフスタイルを紹介する書籍やメディア媒体をよく見かける。シンプルだけれどなんだかオシャレ。映画の登場人物も、髪は無造作にまとめただけで、服もカバンも高価なものではないのに、そこはかとなくオシャレだ。 そんな生き方に憧れ、お手本にしたいと思っている方にオススメしたいのが『パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら』(中島たい子/ポプラ社)。40代にしてフランス人の叔母さんの焼くパンの美味しさに気づいたことをきっかけに、フランスに“目覚めた”著者の中島たい子さんが、そのシンプルでオシャレなスタイルを存分に語る。 ■ロズリーヌの四角いバゲット それはレンガのような形の四角いパンで、トーストするとバゲットのようにパリッとした食感になり、その香ばしさは、日向の匂いや、野草、木の実などを思わせる。(P21より) これこそが、著者をフランスに目覚めさせたパン。叔母にあたるロズリ