多くの日本人にとって、「新語・流行語大賞」選考のベースとなる書籍というイメージが強いに違いない『現代用語の基礎知識』(自由国民社)。毎年発表の時期を迎えると「何故あの言葉が大賞に?」、「どうしてあの言葉は選ばれなかったのか??」など、大賞に選ばれたキーワードに関する論議こそ頻繁に目にするが、ベースとなっている『現代用語の基礎知識』の内容に関する意見や感想を見かけることは、ほとんどないように思える。少なくとも筆者は、新語・流行語大賞の結果を知り、その年の『現代用語の基礎知識』を読もうと考えたことが、恥ずかしながらこれまで一度もなかった。何故なら、大賞発表のニュースを見ただけで、その年の新語や流行語について、わかったつもりになっていたからだ。 昭和23年創刊。69年目を迎えた2017年版には「113のジャンルから現代社会の“いま”を捉える日本でたったひとつの新語・新知識年鑑」という惹句が添えら
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