『入浴検定 公式テキスト~正しいお風呂の入り方』(早坂信哉、古谷暢基/日本入浴協会) 世界的にみても、日本人ほどお風呂が好きな国民はいないそうだ。生まれてすぐには「産湯」へ入り、毎日のように入浴を欠かさない。80歳まで生きるとすれば、入浴回数はじつに3万回、時間にすると1万時間にも及ぶという。 しかし、お風呂の入り方は誰かに学ぶものではない。学校で教えてくれるわけではないし、誰かに「お風呂はこう入るんだよ」と教えられた記憶もないだろう。そんなことを考えていたところ『入浴検定 公式テキスト~正しいお風呂の入り方』(早坂信哉、古谷暢基/日本入浴協会)という、一冊の本が目に留まった。 入浴検定という言葉も初めて知ったのだが、本書では、今日からでも実行できるさまざまな入浴方法を知ることができる。 例えば、お風呂の主な目的はやはり疲労回復だ。汗水垂らして働いてから、ビールを飲む前に「ひとっ風呂浴びる