『天気痛~つらい痛み・不安の原因と治療方法~』(光文社) 「雨が降ると古傷が痛む」というのは、実は気のせいではないらしい。私たちの体は、どうやら思っていた以上に「天気」に影響を受けているのだという。愛知医科大学客員教授の佐藤純医師は、天気によって引き起こされる痛みを「天気痛」と名付け、2015年に出演したテレビ番組『ためしてガッテン』で初めて言及。大きな反響を得た。 そんな佐藤医師が著した『天気痛~つらい痛み・不安の原因と治療方法~』(光文社)では、その治療法が続くので、天気痛のメカニズムについて、様々な実験結果や症例などを交えながら、その治療法まで紹介している。 そもそも「天気痛」とは、天気の影響によって、もともと抱えていた慢性的な痛みや不調が急性化する病態のことを指す。生まれつき片頭痛をもっている人が、雨の日は特に症状が酷くなりやすい、といったような状態のことだ。 天気には、気温や降水