『33歳漫画家志望が脳梗塞になった話』(あやめゴン太:著、冨田泰彦:監修/集英社) 厚生労働省の「死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率」を見ると、脳梗塞による死者は年間6万人を超えている。若い人には縁がないと思われがちで、小生も今まではそう思っており全く意識していなかった。しかし、日本生活習慣病予防協会の年齢階級別受療率によれば、40代以下の若年層でも少ないとはいえ発症例があり「若年性脳梗塞」と呼ぶそうだ。本書『33歳漫画家志望が脳梗塞になった話』(あやめゴン太:著、冨田泰彦:監修/集英社)は33歳の若さでそれを経験した著者の実話である。 ある日の朝、著者がいつもどおりに出勤準備をしていると、急に左腕が重くなったという。それでも気にせず出勤するものの途中で左足にも力が入らず、徐々に指も曲がらなくなり物を掴めなくなった。さすがに危険を感じ早退し、よろよろと歩いて病院へ行くと午前中の受け付け