『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?: ノッポ流 人生の極意』(高見のっぽ/小学館) 子どもの教育方法の一つに、「子どもの目線に合わせて」というものがある。子どもの背の高さにしゃがんで話しかける実際の姿勢と、子どもの考え方や気持ちに合わせる対応の姿勢のことなのだが、私はその考え方がどうにも納得できなかった。その発想がもう、「上から目線」なのではないかと。そして子育てをする歳になり、自分の子どもとの接し方に日々悩んでいるところへ、懐かしい「おじいさん」が帰ってきた。 1970年から20年間にわたってNHK教育番組で放送された児童向けの工作番組『できるかな』に出演していた「ノッポさん」の本、『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?: ノッポ流 人生の極意』(高見のっぽ/小学館)が発刊されたのだ。そして、今年(2016年)82歳になったノッポじいさんは、子どものことを「小さい