米国系銀行や証券会社で債券ディーラーなどを経て1995年に作家へ転身した幸田真音氏の作品が、2017年2月25日(土)に電子版として一挙配信される。今回、電子版として配信されるのは8作品12点だ。デビュー後は国際金融の世界を主な舞台に、時代を先取りするテーマで次々と作品を発表、今年で作家生活22年を迎える。2000年11月に刊行され、ベストセラーになった『日本国債』、14年に第33回新田次郎文学賞を受賞した『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』などは上下合本版で配信される。幸田ファンはもちろん、これまで気になっていた…という人は必見だ。 <ラインナップはこちら> 『eの悲劇』 証券会社を解雇され、警備会社に再就職した「私」篠山孝男は、自衛官上がりの藤木達也と東都銀行本店ビルの警備中、屋上から飛び降り自殺をしようとしていた三田村光治を助ける――「eの悲劇」。警備を務める中で知り合った、自殺