2月1日(木)より公開の映画『不能犯』。原作は、依頼者の歪んだ思いに応じ、思い込みやマインドコントロールという特殊能力で立証不可能な殺人を行っていく宇相吹(うそぶき)を描いた同名サスペンスマンガ(宮月新:原作、神崎裕也:作画/集英社)。『貞子vs伽椰子』などを手掛けた白石晃士氏が監督を務めたことでも話題を呼んでいる。公開を記念して、宇相吹役の松坂桃李さんと、彼の特殊能力が通用しない刑事・多田を演じた沢尻エリカさんにお話をうかがった。 ■脚本を読んで二人とも「この映画はいける」と思った ――松坂さんはもともと、『不能犯』の作画者・神崎さんの描いたマンガ『ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-』がお好きだったんですよね。『不能犯』も読まれていたんですか? 松坂桃李(以下、松坂) 読んだのはお話をいただいてからですね。最初は、映画というよりドラマ向きだなという印象で。1話完結型で事件が起こり、その都