『にっぽん全国犬猿バトル地図』(謎解きゼミナール:編/河出書房新社) 小生はローカル情報が大好きで、その地域ならではのニッチなネタを求めてケーブルテレビやローカルテレビ局をよく見ている。現在、横浜在住のため神奈川県下が主となるが、生まれ故郷である三重県や幼少時より長年住んだ愛知県も気になり、ネットで見つけるとつい読み入ってしまう。 それらは基本的にほのぼのとした話題が多く、リラックスした気分で見ていられるのだが、この『にっぽん全国犬猿バトル地図』(謎解きゼミナール:編/河出書房新社)ではそうもいっていられない。なぜなら本書は地域同士のライバル関係を集めているからだ。 代表格は栃木県宇都宮市と静岡県浜松市の「餃子の世帯あたりの購入額日本一」争いだろうか。総務省の家計調査によると1996年から宇都宮が「餃子の世帯当たり購入額」で日本一だったのだが、2011年には浜松が逆転。2013年に宇都宮が