『クマのプー』(A. A.ミルン、森絵都:訳、村上勉:絵/KADOKAWA) 百エーカーの森に住む愛らしいテディベアと動物たちの日常の冒険を描き出した物語『クマのプー』。ディズニーのアニメーション作品によってその存在を知らない人はいないだろうが、あなたはその愛らしいストーリーを原作で読んだことはあるだろうか。A. A.ミルンによるこの作品は、著作権が切れ、2017年、ついにパブリックドメイン入りした。そしてこのたび、『カラフル』『DIVE!!』などの児童文学・小説で知られる森絵都氏の訳と「コロボックル物語」シリーズが人気の村上勉氏の絵で新しく生まれ変わり、2017年6月17日(土)に電子書籍化された(※紙の角川文庫ではモノクロですが、電子版では原画を再現したカラーのイラストを収録しています。)。プーの物語に初めて触れる人は、その温かな世界に癒しを感じ、元々のファンは、懐かしさすら覚えるにち