『対岸の彼女(文春文庫)』(角田光代/文藝春秋) 圧倒的な筆力で幅広い年代の読者から共感と支持を得ている作家・角田光代さん。彼女の直木賞受賞作『対岸の彼女』のスピンオフ作品「私の灯台」(全5話)が無料公開される。 JTが運営するWEBサイト「ちょっと一服ひろば」での公開となるが、第1話だけは雑誌『ダ・ヴィンチ』2月号と「ダ・ヴィンチニュース」の特設ページでも公開される。 本編『対岸の彼女』には、メインキャラクターとして3人の女性が登場する。専業主婦だったが、娘のためにも苦手な人付き合いを克服しようと仕事を始める小夜子、その彼女の就職先である旅行会社の独身女社長の葵、そして葵の高校時代を描いた章に登場する同級生であり、親友のナナコ。 スピンオフ「私の灯台」には、ナナコと思しき女性“ナナさん”が登場。時代設定は、『対岸の彼女』の19年後だ。リゾート地のある島でゲストハウスを経営する“ナナさん”