『仕事の「生産性」はドイツ人に学べ』(隅田貫/KADOKAWA) 日本とドイツは似通っているという意見がたびたび聞かれる。国は違えど真面目に物事へあたる姿勢や、勤勉さが似ているといった理由からだ。実際に国土面積はほぼ同じ、2016年における国別のGDPをみても日本が3位で、ドイツが4位とその関係が“隣同士”であることも多い。 それなのにドイツ人は日本人と違って「休暇は年5~6週間分は取る」「日々の残業は限定的」と悠々自適に働いていると紹介してくれるのは、9月28日に電子書籍が配信された『仕事の「生産性」はドイツ人に学べ』(隅田貫/KADOKAWA)である。ドイツでの20年間にわたる勤務経験を持つ著者は、完璧主義な日本とは異なり「場合によっては70点でもいい」という精神が現地には流れていると示す。 ◎労働効率を重視するドイツでは平日が「働く日」 日本とドイツには共通点があると本書はいう。第二