『億男』(川村元気/文藝春秋) 2015年の本屋大賞のノミネート作であり、累計56万部突破を記録した川村元気さんの小説『億男』(文藝春秋)が、この秋、実写映画としてスクリーンに登場することとなった(10月19日全国東宝系にて公開)。 宝くじで3億円が当たり、突如億万長者となった図書館司書の男性が、「お金と幸せ」について考える30日の奇妙な冒険を描いたこの物語は、クセのある登場人物ばかりなのが味わいのひとつ。このほどキャストが発表されたが、3億円を当てた図書館司書・一男役に佐藤健さん、一男の親友の大富豪・九十九役に高橋一生さんが決定。そのほか藤原竜也さん、北村一輝さん、沢尻エリカさん、池田エライザさんと豪華かつ個性的な顔ぶれがズラリと並ぶ。メガホンを取るのは『ハゲタカ』『るろうに剣心』シリーズを手掛けた大友啓史監督とのことで、どこか現代の寓話的な持ち味の物語がどう発展するのか期待が高まる。3